聴覚障がい者向けIT教室 (次世代インターホン開発) の実施について

このページを印刷する

2019年3月28日

KDDI株式会社

KDDIは、聴覚障がいを持つ学生へのIT教育による就労支援と、聴覚障がい者が日常生活で抱える課題の解決を目的に、ろう学校の生徒に対して、「次世代インターホン」を制作するIT教室を、3月16日 (土)、17日 (日) の2日間実施しました。

今回は、「玄関の呼び出し音に気がつかない」、「呼び出し音に気がついても返事ができない (返事をしても相手の声が聞こえない)」というろう学校の生徒の日常生活の課題に対し、「AI (人工知能)」や「IoT」を活用して解決を図りました。

「次世代インターホン」は、インターホンで呼び出しをした来訪者の写真を撮影、AIで認識・解析し、あらかじめ登録をしておいた人物画像と照合の上、在宅者のスマートフォンに来訪者の名前を顔写真付きでメール通知するものです。また在宅者がメールに返信することで、来訪者に対して「今から行きます」などの返事をインターホンのディスプレイ上に表示できます。

本教室には、東京都立中央ろう学校の生徒5名 (中高生) が参加し、最新のAIや顔認証技術の仕組みを学んだ後、実際に生徒一人一人が、プログラミングを行い、次世代インターホンを完成させました。また最終日には、今回学んだ内容をチームごとにプレゼンテーションし、気づきなどを共有しました。

本教室に参加した生徒からは、「プログラミングの楽しさが分かった」「IT関係も職業選択肢の1つになった」、「システムエンジニアになってみたい」、「プログラミングは簡単かなと思ったけど意外に難しくて、ゲームを作っている人は、こんなことができるのだと驚いた」、「AIに対する印象が変わった。プログラミングができれば、世界が広がると分かった」といった感想がありました。

KDDIは、今後も「障がい者等へのIT教育支援」、「ITで社会的課題を解決していく活動」を継続的に実施していきます。

関連プレス:
新規ウィンドウが開きます株式会社プロキッズ ~聴覚障がい者が抱える課題を自らの手で解決するKDDI主催のIT教室をプロキッズが今年も支援~
2018年3月28日 新規ウィンドウが開きます聴覚障がい者向け「音声認識IoT」開発授業の実施について
2017年3月22日 新規ウィンドウが開きます聴覚障がい者向け「救急車お知らせアプリ」試作開発授業の実施について
2016年3月28日 新規ウィンドウが開きます光の合図でスタートをお知らせ!「聴覚障がい者用陸上スターターアプリ」の提供について
新規ウィンドウが開きます【密着】自作アプリで挑む、ろう学校陸上部の新しい「スタートの合図」
2015年9月24日 新規ウィンドウが開きます「聴覚障がい者用陸上スターターアプリ」の開発授業の実施について
2015年3月11日 新規ウィンドウが開きます聴覚障がい者向けIT教室の実施について

1) 顔認証を行うための写真を登録する生徒達

2) インターホンの役割をするタッチパネル (左) と、実際にメールを受け取る生徒 (右)

3) 生徒によるプレゼンテーションの様子

4) 参加したろう学校の生徒たちとスタッフの集合写真


  • この記事に記載された情報は、掲載日時点のものです。
    商品・サービスの料金、サービス内容・仕様、お問い合わせ先などの情報は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。