2022年10月26日
東日本旅客鉄道株式会社 (本社: 東京都渋谷区、代表取締役社長: 深澤 祐二、以下 JR東日本) とKDDI株式会社 (本社: 東京都千代田区、社長: 髙橋 誠、以下 KDDI) は、「空間自在プロジェクト」の一環で、2022年10月26日から、離れていても同じ場所にいるかのようにチームでのコミュニケーションが可能になる「空間自在ワークプレイスサービス」を提供します。
本サービスでは、東京駅など複数拠点で利用可能な「空間自在ワークプレイス」と、お客さまの拠点に設置する「空間自在コネクター」の2つのプランを提供します。
従来のWeb会議システムに比べて、会話量が約48%アップすることが実証されており (注)、生産性の向上が期待されるとともに、駅やオフィスなど多様な拠点が繋がることで、場所にとらわれないワークスタイルを実現できます。
<空間自在ワークプレイス (TokyoYard Building) イメージ>
昨今、テレワークの普及に伴い、メンバー間の会話が減少する、議論が深まらないなど、チームとしてのパフォーマンスの向上が難しくなっています。
[1] コミュニケーション機会の減少
[2] コミュニケーション濃度の低下
[3] 双方向コミュニケーションの困難
本サービスは、オフィス、ご自宅などのリモート拠点、東京駅などのアクセス至便な拠点間を接続することで、チームメンバー・共創先企業など、多様な相手とどこにいても同じ場所にいるかのようにコミュニケーションを図ることを可能にします。
利用形態や利用頻度に応じてお選びいただける2つのプランをご用意しています。また、「空間自在ワークプレイス」と「空間自在コネクター」間の接続機能も予定しています。
2つのプランにより、お客さまの利用シーンに応じて、利便性の高い駅近くの拠点や、お客さまのオフィス、ご自宅などのリモート拠点など、最適な拠点にご導入いただけます。
ワークはもちろんのこと、習い事や教育、ものづくりなど、さまざまなシーンでご活用いただけます。
複数人での同時コミュニケーションは、英会話などさまざまなレッスンの質を高めるとともに、懇親会にも最適です。
表情や身振り、場の雰囲気が伝わるため、採用や研修、教育など多様な場で質の高いコミュニケーションを可能にします。
地方の生産者と首都圏の店舗を空間接続しての対面販売など、場所にとらわれない新しい体験を提供します。
「空間自在ワークプレイス」は、「高輪ゲートウェイシティ (仮称)」のまちづくりの一環としてJR東日本とKDDIが取り組む、場所や時間にとらわれない働き方・くらし方を創出する「空間自在プロジェクト」から生まれたサービスです。
JR東日本とKDDIは、今後も「空間自在ワークプレイスサービス」の展開により、日本各地と世界を繋げ、企業の拠点分散を支援するとともに、ヒトを起点としたくらしの創出に取り組んでいきます。
アイレット株式会社
クラウドインテグレーション事業部 事業部長 小林弘典氏は次のように述べています。
「アイレットでは、お客さまのインフラ環境を安定運用する MSP (Managed Service Provider) チームが、DR (Disaster Recovery: 災害復旧) の観点から、東京・大阪の二拠点で24時間365日の有人監視を実施しています。
これまでチーム間の情報共有は、全メンバーが参加する形でビデオ会議を実施していました。しかし、お客さまからのご連絡やセキュリティルームでの対応などでコミュニケーションが途切れてしまう、また、他拠点で作業するメンバーの状況が把握できないなどの課題がありました。
今回、「空間自在コネクター」を導入することで、各個人がビデオ会議に参加する必要がなくなり、作業に集中しながらもお互いの状況を把握することが可能となります。これにより、作業品質の向上と、拠点に依存しないチーム編成の可能性に期待しています。」
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
札幌開発センター ソリューションエンジニアリング第2部 主任 小原渉氏は次のように述べています。
「CTC札幌開発センターは、フルリモートでのスクラム開発を行っています。スクラム開発では、チームでのコミュニケーションの質が生産性に直結します。従来の環境では、細かなニュアンスを伝えあうことに苦労することも少なくありません。
本サービスを活用することで、リモートでありながらもその場にいるかのような質の高いコミュニケーションを通じて、チームの生産性が高まることを期待しています。」
富士通株式会社
総務本部 ワークスタイル戦略室 マネージャー 河野芳枝氏は次のように述べています。
「当社では、Work Life Shiftのコンセプトのもと、ニューノーマルな働き方を実践しています。その中の一例として、ハイブリットワークを推進しており、オフィスは、イノベーションの源泉となるさまざまな体験ができるエクスペリエンスプレイスとしています。
具体的には、人が集まって、雑談をしたりディスカッションしたり、Face to Faceのコラボレーションをする場としています。そのオフィスに、空間自在ワークプレイスサービスを導入することによって、遠地のメンバーとも、同じ空間にいるかのようにクリエイティブな仕事ができ、多くのイノベーションが生まれることに期待を寄せています。」
JR東日本とKDDIは、交通と通信の融合により、場所や時間にとらわれない多様な働き方やくらしを創出する新しい分散型まちづくり「空間自在プロジェクト」の実現に向け、2020年12月14日に基本合意書を締結しました。
「空間自在プロジェクト」における都市部のモデル地域として、品川開発プロジェクトを共同で推進します。5Gを前提とした最先端の通信インフラとサービスプラットフォーム (都市OS) を両社で構築することにより、働く人・住む人・訪れる人のくらしと都市機能が連携し、アップデートし続けるまちづくりを目指します。
<空間を超えたあたらしい"くらし"を実現する「空間自在プロジェクト」>
JR東日本は、品川開発プロジェクト (第Ⅰ期) として、「高輪ゲートウェイシティ (仮称)」のまちづくりを推進しています。江戸への玄関口としての役割を担った歴史的背景および国内初の鉄道が走った地におけるイノベーションの記憶を継承し、開発コンセプトに「Global Gateway」を掲げ、「100年先の心豊かなくらしのための実験場」として新たな文化・ビジネスが生まれ続ける街を目指しています。
MICE施設、オフィス、商業などを含む複合棟Ⅰおよび高輪ゲートウェイ駅周辺エリアを2024年度末 (2025年3月) に開業し、その他の棟 (複合棟Ⅱ・文化創造棟・住宅棟) および各棟周辺エリアを2025年度中に開業します。
<「高輪ゲートウェイシティ (仮称)」のイメージ>