離れた場所にいても同じ空間にいるように仕事ができる「空間自在ワークプレイス」の実証実験を開始

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~チームワークを高める新たな働き方を提案~

  • KDDI株式会社

2021年5月11日

KDDIは東日本旅客鉄道株式会社 (本社: 東京都渋谷区、代表取締役社長: 深澤 祐二、以下 JR東日本) と2021年5月17日から2021年6月18日の間、場所や時間にとらわれない多様な働き方やくらしを創出する新しい分散型まちづくり「空間自在プロジェクト」(該当項目へジャンプします注1) の実現に向け、高セキュリティを担保しながら、離れた場所にいても4K映像などの最先端テクノロジーを用いて同じ空間にいるようにチームワークが可能な「空間自在ワークプレイス」の実証実験 (以下 本実証実験) を東京都、埼玉県、神奈川県内の計5カ所で実施します。

<本実証実験のイメージ (2拠点の接続例)>

昨今はテレワークが普及した一方で、メンバー間の会話が減少し議論が深まらない、他のメンバーとともに新しいことを生み出す仕事が難しくなったなどの課題も生じています。
本実証実験は、離れた場所の会議室を4K映像で壁一面に表示する「空間一体化」や、QRコードをかざして入室するだけで前回の会議のオンラインホワイトボードなどが投影され、前回の続きから仕事が可能な「保存可能な会議室」などの実用性について検証します。また、参加者の表情を分析する感情認識や会話の活性化度合いを把握する会話分析も用いて、離れた場所でもチームメンバーが同じ場所に集まる時と同等以上の生産性のある仕事が可能か検証していきます。なお、本実証実験は「空間自在コンソーシアム」(以下 本コンソーシアム) (該当項目へジャンプします注2) に参画する企業で立ち上げたワークプレイスコミュニティの一環として取り組んでいきます。

KDDIはJR東日本とともに、今後もチームワークを高めるワークプレイスを日本各地へ展開することを目標とし、品川開発プロジェクトを軸に、日本各地・世界をつなぎ、企業の日本各地分散を支援して、場所や時間にとらわれない働き方を創出していきます。

詳細は別紙をご参照ください。

「空間自在」に働く: つながりからイノベーションを生み出す

<空間自在ワークプレイスの今後の展開>


<別紙>

■本実証実験の概要

東京都、埼玉県、神奈川県内の計5カ所から、利用者が選択した2拠点を接続し、空間自在ワークプレイスの利用者のニーズ把握と提供価値向上を目的に、本コンソーシアムの参画企業と本実証実験を行います。

1. コンセプト「離れた場所にいながら、チームワークを醸成し、ビジネスが生まれ続ける場」

オンラインとオフラインのそれぞれの良さをハイブリッドにした、新しいワークプレイスを提案します。リアルな交流による価値に着目し、分散して働きながらも、つながるワークプレイスによってチームワークを高めていきます。また、前回利用時の会議室を瞬時に再現するとともに、高いセキュリティを確保しながら、スムーズに仕事を進めることができます。

2. 空間自在ワークプレイスの特徴

(1) 空間一体化

4K映像を壁一面に投影することにより、パソコン画面上では味わえない、臨場感のある会議を実現します。離れて働きながらも、雑談を含む社員同士のコミュニケーションを活性化します。オンラインホワイトボードを利用してリアルタイムで、各ワークプレイスからの書き込みの共有も可能です。

(2) 保存可能な会議室

QRコードをかざして入室するだけで、前回の会議のオンラインホワイトボードなどが投影され、機器の操作を必要とせず、すぐに仕事を開始することができます。

(3) ファシリテーター支援

KDDIの5Gビジネス開発拠点「新規ウィンドウが開きますKDDI DIGITAL GATE」に所属するファシリテーターがプロジェクトのアイディアや課題を効率よく集約します。デザイン思考のプロセスに基づき、参加者のディスカッションを支援し、KDDIのノウハウで参加企業のクリエイティビティを支援します。

空間自在ワークプレイスの特徴

<空間自在ワークプレイスの特徴>

3. 価値検証

本実証実験で提供する価値や効果を検証するため、アンケートなどによる定性分析に加え、画像・音声などから定量的な分析を行います。

(1) 感情 (表情) 認識

KDDI総合研究所が開発する「顔領域適応型表情認識AI技術」により、マスクを着けている人でも、90%以上の精度でポジティブ・ニュートラル・ネガティブの表情を分析することが可能で、チームワークにおける感情度合いを把握します。

<感情 (表情) 認識のイメージ>

(2) 会話分析

「誰が」、「誰と」、「どれくらい」会話したかを見える化し、チームワークにおける会話の活性化度合いを把握します。

4. 期間・場所

  • 期間
    : 2021年5月17日から2021年6月18日まで
  • 場所 (最寄駅)
    : 高輪ゲートウェイ、虎ノ門ヒルズ、神田 (秋葉原)、横浜、北与野 (さいたま新都心)

5. 参加方法

本コンソーシアムに参画することで、空間自在ワークプレイスの利用企業として実証実験に無償で参加可能です。
本コンソーシアムでは、他企業との連携による分散型ワークプレイス新規事業を創造したいというニーズを有する企業や、チームワークを加速するテレワークで働き方改革を推進することに興味を有する企業の参加を想定しています。本コンソーシアム参加については新規ウィンドウが開きます空間自在プロジェクト紹介ページからお問い合わせください。

■今後の展開について

KDDIとJR東日本は、チームワークを高めるワークプレイスを、日本各地へ展開することを目標とします。品川開発プロジェクトをコアとしながら、日本各地・世界をつなぎ、企業の拠点分散を支援して、場所や時間にとらわれない働き方を創出します。

  • 「保存可能な会議室」は特許出願中となります。
  • 「空間自在」は商標登録出願中となります。
  • 「QRコード」は (株) デンソーウェーブの登録商標です。
  • その他会社名、各製品名は、一般に各社の商標または登録商標です。

  • ニュースリリースに記載された情報は、発表日現在のものです。
    商品・サービスの料金、サービス内容・仕様、お問い合わせ先などの情報は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。