2021年10月12日
KDDI株式会社 (本社: 東京都千代田区、代表取締役社長: 高橋 誠、以下 KDDI)、株式会社KDDI総合研究所 (本社: 埼玉県ふじみ野市、代表取締役所長: 中村 元、以下 KDDI総合研究所)、国立大学法人東京医科歯科大学 (東京都文京区、学長: 田中 雄二郎、以下 東京医科歯科大学) は、東京医科歯科大学のネット依存外来の患者を対象に「スマホ依存」(注1) の改善に向けた特定臨床研究 (以下 本特定臨床研究) (注2) を2021年10月13日から開始します。
本特定臨床研究では、KDDIとKDDI総合研究所が提供するスマートフォンアプリ「みまもるZO」(以下 本アプリ) を活用します。ネット依存外来の患者は中高生の子どもが多く、親子間のコミュニケーションを促進し関係を改善することで、スマホ依存軽減の度合いを検証します。
また、KDDIグループは、本特定臨床研究や脳神経科学とAIを活用したスマホ依存の改善・予防に関する共同研究 (注3) の結果などをもとに、医療現場での利用を想定したスマートフォンアプリの2024年度以降の実用化を目指します。
<本特定臨床研究のイメージ>
本特定臨床研究は、以下を目的に実施します。
<スマホ依存の改善に向けた本アプリ>
本アプリは、患者 (子ども) 用、保護者用の2つで構成されています。家族ぐるみで適切な対処法を工夫することで症状や問題行動の解決を図る家族療法に基づき、子どものスマートフォン利用状況に応じて保護者用のアプリに適切なタイミングで子どもとのコミュニケーションの取り方を助言するなど、親子間のポジティブなコミュニケーションを促進させるための介入を行います。
KDDI | ・本アプリの開発 ・収集されたデータに基づく有効性の評価など |
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KDDI総合研究所 | |
東京医科歯科大学 | ・医療現場における本アプリの有効性および安全性の評価 ・倫理審査手続き ・ネット依存外来患者および保護者への研究への協力依頼など |
3者は、本共同研究を通じて、誰もが適切にスマートフォンを利用できる安心で豊かなデジタル社会の実現を目指します。
KDDIは、これからも事業を通じてさまざまな社会課題の解決に取り組み続けるという決意をこめ、2030年を見据えたKDDIのSDGs「KDDI Sustainable Action~私たちの『つなぐチカラ』は、未来のためにある~」を策定しました。このたびの取り組みは、「心をつなぐ~安心で豊かなデジタル社会構築~」に該当します。