HRテクノロジーを活用したストレス分析「AI社員健康管理」をKDDI社員へ提供開始

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~日々の変化を把握、早期フォローにより、健康で幸せに働き続けられる社員を増やす~

  • KDDI株式会社

2020年9月10日

KDDIは、日常的に社員の心身の変化を把握し、心身の不調に繋がる予兆を早期に察知・フォローするため、HRテクノロジーを活用したストレス分析「AI社員健康管理」を2020年9月10日から全社員約12,000名 (該当項目へジャンプします注1) へ提供開始します。

健康で幸せに働き続けられる社員を増やす取り組み

<健康で幸せに働き続けられる社員を増やす取り組み>

KDDIは、心身不調の予兆のある社員を本人から申告のない段階でも発見し、医療職や所属長と連携の上フォローしていくため、全社員を対象とし、ストレスチェックを年に1回、残業時間やストレスチェック結果などのデータを用いた「AIによる不調予兆者検知」および「社内カウンセラー面談」を年に2回実施しています。この取り組みでは、心身不調の予兆がある社員をいかに早く発見できるかが重要ですが、年に2回の状況把握ではリアルタイム性が低く、予兆を見逃してしまう可能性がありました。

この課題を解決するため、「AI社員健康管理」を導入しました。「AI社員健康管理」では、社員が業務用スマートフォンで「最近、よく眠れていますか?」など健康に関わるさまざまな質問に1日1問答え、日々の回答が蓄積されることで心身の変化を可視化することができます。またAIを用いて、蓄積された回答データを分析し、各設問と心身不調の予兆との相関性やストレス度合いを明らかにし、不調予兆者を検知します。これにより、社員の心身不調の予兆をより早期に発見し、より迅速なフォローが可能になります。

KDDIは、社員が幸せで、活力ある企業であり続けるためには、社員の健康が重要な経営課題と捉え、企業理念「全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、お客さまの期待を超える感動をお届けすることにより、豊かなコミュニケーション社会の発展に貢献します」のもと、2018年4月1日から、社員一人ひとりの健康を組織で支える健康経営を推進しています (該当項目へジャンプします注2) 。

また、KDDIは、これからも事業を通じてさまざまな社会課題の解決に取り組み続けるという決意をこめ、2030年を見据えたKDDIのSDGs「新規ウィンドウが開きますKDDI Sustainable Action~私たちの『つなぐチカラ』は、未来のためにある~」を策定しました。本取り組みは、「心をつなぐ~健康・生きがいづくり~」に該当します。

今回の取り組みにより、健康で幸せに働き続けられる社員を増やし、"社員のWell-Being"と"健康経営"の同時実現を目指していきます。


<別紙>

■本取り組みについて

1.背景・課題

  • (1)

    緊急事態宣言下において社員の約9割がテレワークを活用しましたが、一方でテレワークの長期化によりコミュニケーション面などの課題も見えてきており、テレワーク時におけるリアルタイムでの体調管理の重要性が高まっています。

  • (2)

    2020年7月31日、社員一人ひとりが時間や場所にとらわれず成果を出す働き方を実現することを軸とする「KDDI版ジョブ型人事制度」を導入し、「KDDI新働き方宣言」を策定しました (該当項目へジャンプします注3) 。新型コロナウイルス感染症の拡大をきっかけとしたニューノーマル (新常態) 時代において、健康経営の推進により、社員エンゲージメントと企業競争力の向上を目指していきます。

2.「社内カウンセラー面談」概要

  • (1)

    2019年1月に「働き方改革・健康経営推進室」を設置し、当部署の社内カウンセラーが、全社員を対象に年2回面談しています。

  • (2)

    心身に不調はないか、周りに何か悩みを抱えている人はいないか、また勤務管理は適切に行われているかなどを定期的にヒアリングし、職場の健全化を進めています。

  • (3)

    今後は「AI社員健康管理」を活用し、取り組みを強化していきます。

3.「AIによる不調予兆者検知」概要

  • (1)

    「AIによる不調予兆者検知」はKDDI総合研究所の研究成果で、年休取得日数やストレスチェック、急激な残業増などの多岐にわたるデータからAIにより社員のストレス度合いを分析および心身不調の予兆がある社員を検知し、早期フォローにつなげています。

  • (2)

    2019年4月から実施したトライアルでは、不調予兆者の発見時間を最大で1/6に短縮、心身不調予兆がある社員と検知した100名中の42%が実際にサポートを必要と判断されるなどの実績を積み重ねてきました。

  • (3)

    この技術は心身不調者の早期サポートに大きく貢献するものであり、社員の心身の健康状態の把握や職場の課題解決を実践する革新的な取り組みであると評価され、経済産業省ほか後援の「第5回HRテクノロジー大賞」(主催: HRテクノロジー大賞実行委員会) で、「人事マネジメント部門優秀賞」を受賞 (該当項目へジャンプします注4) しました。

HRテクノロジー大賞受賞ロゴ

<HRテクノロジー大賞受賞ロゴ>

4.「AI社員健康管理」概要

  • (1)

    社員が業務用スマートフォンで1日1問質問に答えると、健康状態が可視化されるシステムです。産業医が監修した心身の健康状態を把握する設問を1日1問「+メッセージ (プラスメッセージ)」で業務用スマートフォンへ配信 (該当項目へジャンプします注5) し、社員は5段階で表示された顔文字で状態を回答します。この繰り返しで、心身の変化を会社が把握し、早期フォローを実施します。

  • (2)

    ダッシュボード機能で、過去の回答内容、全社平均値との比較など、社員自身での状況把握が可能です。

  • (3)

    社内カウンセラーの意見を元に、KDDIとKDDIテクノロジー、KDDI総合研究所の3社で開発しました。

<「AI社員健康管理」画面イメージ>

  • +メッセージやりとり

    <+メッセージやりとり>

  • 過去状態表示

    <過去状態表示>

  • 全社平均との比較

    <全社平均との比較>


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