2022年2月1日
日本航空株式会社 (本社: 東京都品川区、代表取締役社長: 赤坂 祐二、以下 JAL)、KDDI株式会社 (本社: 東京都千代田区、代表取締役社長: 高橋 誠、以下 KDDI)、株式会社ウェザーニューズ (本社: 千葉県千葉市、代表取締役社長: 草開 千仁)、Terra Drone株式会社 (本社: 東京都渋谷区、社長: 徳重 徹)、東日本旅客鉄道株式会社 (本社: 東京都渋谷区、代表取締役社長: 深澤 祐二) は2022年2月8日から2月10日の間、東京都に採択された「東京都におけるドローン物流プラットフォーム社会実装プロジェクト」(注1) にて、都内で初めて、隅田川に架かる永代橋など複数の大橋をドローンで横断する医薬品配送の実証実験 (以下、本実証) を行います。
2022年度を目途に法施行が予定されている「有人地帯における補助者なし目視外飛行 (レベル4飛行)」を見据えた実証実験であり、道路の混雑状況にかかわらず、緊急時・災害時における即時のオンデマンド輸送や、日常的に医薬品を届けられる社会の実現を目指します。
<隅田川を飛行するドローン>
<受け取りの様子>
本実証では、人口約1,400万人を抱える世界でも有数の人口集中地区である東京都内での飛行に向け、リスクを最小限に抑えるため隅田川上空を飛行ルートに選定しました。これまでJALが培ってきた空の移動に関わる運航・安全ノウハウと、KDDIの運航管理システムを活用することで十分な安全管理を行い、実証を可能にする運航体制を整えました。
本実証を通じて、より実生活に近い運用性・ビジネス性を検証し、ドローンの社会実装に貢献していきます。
2022年2月8日から2022年2月10日 (予備日: 2022年2月15日および16日)
株式会社メディセオ 新東京ビルから学校法人聖路加国際大学 聖路加国際病院への配送を想定し、A地点 (隅田川大橋付近) からB地点 (佃大橋付近) にかけ3つの大橋を横断しながら、隅田川上空を約2.0km飛行します。
<本実証の飛行ルート>
ドローン機体: ACSL-PF2 (ACSL製)
株式会社メディセオ: 医薬品配送ビジネスモデル検証協力、医薬品輸送のアドバイザー
学校法人聖路加国際大学 聖路加国際病院: 医薬品配送ビジネスモデル検証協力
JALではこれまで、人口集中地区である兵庫県洲本市での医薬品配送を想定した実証実験 (注3) や株式会社メディパルとのドローンを活用した医薬品輸送に関する共同検討 (注4) を進めてきました。今後は本実証で得られる知見も活用し、病院や薬局から実際に医薬品を必要とされる皆さまへの輸送を含む、医薬品物流全体の課題解決を目指します。ドローンを活用し、皆さまの暮らしにとって身近で大切な医薬品を、迅速かつ効率的に配送できる新たな物流網の構築に貢献していきます。
KDDIは、モバイル通信に対応したスマートドローンにより、ドローンが自律飛行し、人を助けてくれる世界を実現したいと考えています。
どうすれば誰かの役に立てるのかを大切に、買い物に行けないお年寄りに荷物を届ける、命の危険を伴う危険な作業を代わりに担う、農作業を自動化し大切な田畑を次世代に引き継いでいく、そんな一つ一つの想いを叶えるため、物流、監視、点検、測量、農業、それぞれの分野で、お客さまとその実現に取り組んでいます。
スマートドローンの詳細やサービス提供事例はホームページをご参照ください。