2019年2月12日
KDDIは、決済・金融事業の強化を目的に、中間金融持株会社「auフィナンシャルホールディングス株式会社」(以下 auフィナンシャルホールディングス) を設立 (
注1) し、お客さまにスマホ・セントリックな決済、金融体験を総合的に提供する「スマートマネー構想」を始動します。
KDDIは、2019年4月1日付 (予定) で、KDDIの子会社となる株式会社じぶん銀行 (以下 じぶん銀行)、ならびに、KDDIの子会社であるKDDIフィナンシャルサービス株式会社 (以下 KDDIフィナンシャルサービス)、株式会社ウェブマネー (以下 ウェブマネー)、KDDIアセットマネジメント株式会社 (以下 KDDIアセットマネジメント) およびKDDI Reinsurance Corporation (以下 KDDI Reinsurance) の5社を、「auフィナンシャルホールディングス」の傘下に移管 (
注2) します。
また、「auフィナンシャルホールディングス」傘下の5社、KDDIグループのau損害保険株式会社 (以下 au損保) およびカブドットコム証券株式会社 (以下 カブドットコム証券) の社名を、2019年度中にauブランドを冠した名称に統一する予定です (
注3)。

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(参考動画)
KDDI、スマートマネー構想始動!
KDDIグループは、通信サービスを中心に、コマース・金融・エネルギー・エンターテインメント・教育などのライフデザインサービスを提供し、「通信とライフデザインの融合」による、新たなお客さまの体験価値の創出を目指しています。
金融サービスにおいては、2008年にじぶん銀行を設立し、モバイルに特化したインターネットバンキングをいち早く開始しました。また、2014年にはau IDを軸にネットとリアルを融合する「au WALLET構想」を始動し、リアル店舗でのお買い物に利用可能な「au WALLET」に加え、総合ショッピングモール「Wowma!」や「auでんき」などライフデザインサービスを拡充してきました。
「au WALLET」は2,000万超のお客さまにお申込みいただき、au WALLET残高およびWALLET ポイント残高は1,000億円以上 (
注5)、au経済圏流通総額は2.5兆円 (
注6) まで拡大しています。
このたび、KDDI (au) は、お客さまの生活の中心となったスマートフォンを預金、決済、投資、ローン、保険といったあらゆるサービスの入り口とし、お客さまにスマホ・セントリックな決済、金融体験を総合的に提供する「スマートマネー構想」を始動します。
今後「au WALLET」を軸に、貯める、支払う、殖やす、借りる、備える、といったお客さまのお金にかかわる活動をワンストップで提供し、サポートしていくとともに、お客さまひとりひとりのライフプランに寄り添ったサービスを拡充していく予定です。

なお、KDDIは、2019年夏以降、au ID、WALLET ポイント、au WALLET アプリ、au PAYのサービスにおいて、au携帯電話を保有されていないお客さまにもご利用いただけるよう対象を順次拡大していきます。
あわせて、「KDDI Open Innovation Fund 3号」(以下 KOIF3号) において設定している「投資プログラム」に、「FinTech Fund Program」が新たに追加されましたことをお知らせします。KOIF3号は、今後の変化を見据え、革新的な技術・ビジネスを有するベンチャー企業に対して5年間で約200億円の出資を目的とし、グローバル・ブレイン株式会社 (本社: 東京都渋谷区、代表取締役社長:百合本 安彦) と共同で設立されたものです。本投資プログラムを通じ、KDDIとauフィナンシャルグループ (
注7) は、積極的にFinTechベンチャー企業との事業共創を目指して取り組んでいきます。
KDDIグループは、「通信とライフデザインの融合」を推進し、 "お客さまに一番身近に感じてもらえる会社"として、お客さまやパートナー企業さまとともに、新しい体験価値を創造していきます。
詳細は別紙をご参照ください。
KDDIは、2008年にじぶん銀行 (銀行業) を設立し、その後、2011年にウェブマネー (電子マネー発行業) を公開買付けにより完全子会社化しました。さらに、2014年にKDDIフィナンシャルサービス (包括信用購入あっせん業)、2016年にKDDI Reinsurance (再保険業)、2018年にKDDIアセットマネジメント (投資運用業) を設立するなど、金融サービスを拡充しています。
このたび、KDDIは、じぶん銀行、ウェブマネー、KDDIフィナンシャルサービス、KDDIアセットマネジメントおよびKDDI Reinsuranceを、当社連結子会社である「auフィナンシャルホールディングス」(
注1) の傘下に移管 (
注2) します。KDDIから分離・独立事業化することで、意思決定を迅速化し、ガバナンスを強化することによりシナジー最大化と商品力の向上を目指します。
「auフィナンシャルホールディングス」傘下の5社、ならびにカブドットコム証券は、2019年度中にauブランドを冠した社名となる予定です (
注3)。
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2019年4月より「au WALLET アプリ」を段階的に刷新し、新たなスマホ決済サービス「au PAY」をご利用いただけるようにするほか、お客さまの家計診断やライフプラン診断などの機能を段階的に拡充していく予定です。これにより、「au WALLET」を軸に、貯める、支払う、殖やす、借りる、備える、といったお客さまのお金にかかわる決済、金融体験を、スマートフォンを通じてワンストップで提供するとともに、お客さまひとりひとりのライフプランに寄り添ったサービスを拡充していきます。


| 会社名 | 株式会社じぶん銀行 |
|---|---|
| 主な事業内容 | インターネット専業銀行 |
| 設立年月日 | 2008年6月17日 |
| 本店所在地 | 東京都中央区日本橋一丁目19番1号 日本橋ダイヤビルディング14階 |
| 代表者 | 代表取締役社長 柏木 英一 代表取締役副社長 田中 正信 |
| 大株主および 持株比率 |
KDDI株式会社 50.0% 株式会社三菱UFJ銀行 50.0% |
| 発行済株式総数 | 1,600,000株 |
| 資本金 | 500億円 |
| 会社概要 | じぶん銀行は、2008年にKDDIおよび三菱UFJ銀行の共同出資により設立された、モバイルに特化したネット専業銀行です。スマートフォンの特性を最大限活用し、「お客さまひとりひとりの銀行」として、利便性と安全性を両立させた質の高い金融サービスを提供することで、お客さまにとって満足度No.1の金融機関となることを目指しています。 じぶん銀行はKDDIと協働して、「au住宅ローン」、「じぶん銀行カードローンau限定割」など、auのお客さまを対象とした特典サービスを展開しており、2018年4月にはKDDIの「au WALLET プリペイドカード」にじぶん銀行の「リアルタイムチャージ」機能を追加するなど、KDDIとの連携をさらに強化しています。 また、2017年には「最優秀ネット銀行賞」を受賞 ( |
| 会社名 | KDDIフィナンシャルサービス株式会社 |
|---|---|
| 主な事業内容 | 貸金業 包括信用購入あっせん業 損害保険代理業 銀行代理業 |
| 設立年月日 | 2014年2月14日 |
| 本店所在地 | 東京都港区西新橋二丁目3番1号 マークライト虎ノ門13階 |
| 代表者 | 代表取締役社長 石月 貴史 |
| 大株主および 持株比率 |
KDDI株式会社 90.0% 株式会社じぶん銀行 5.0% 三菱UFJニコス株式会社 5.0% |
| 発行済株式総数 | 200,000株 |
| 資本金 | 約52億円 |
| 会社概要 | KDDIフィナンシャルサービスは、お客さまニーズに対応した先進性・利便性・安全性の高い金融・決済サービスを提供することを目的に2014年2月に設立され、「au WALLET クレジットカード」の発行をはじめとした各種事業を展開してきました。 2018年10月には「au WALLET クレジットカード」の有効会員数が400万会員を突破するなど、順調に事業を拡大しており、今後も高度な「信用供与」を軸に、個々のお客さまに寄り添った新たな金融・決済サービスの展開を実現していきます。 |
| 会社名 | 株式会社ウェブマネー |
|---|---|
| 主な事業内容 | 電子マネー発行業、資金移動業、第三者型前払式支払手段発行業 |
| 設立年月日 | 1988年3月24日 |
| 本店所在地 | 東京都港区西新橋二丁目3番1号 マークライト虎ノ門12階 |
| 代表者 | 代表取締役社長 森田 康裕 |
| 大株主および 持株比率 |
KDDI株式会社 100% |
| 発行済株式総数 | 30株 |
| 資本金 | 約5億円 |
| 会社概要 | ウェブマネーは、20年にわたり、サーバ管理型電子マネー「WebMoney」の発行・販売を中心にオンライン領域における決済事業を展開し、業界を牽引してきました。 2011年にKDDIグループへ参画以降は、2014年に日本初のインターネットでも実店舗でも利用可能なプリペイドカードである「MasterCard (R) プリペイド付きWebMoney Card」および「au WALLET プリペイドカード」(KDDIと協働) の発行を開始するなど、リアル決済領域にも事業を拡大してきました。 今後もキャッシュレス社会の実現に向け、お客さまがより一層、簡単・安心・便利に決済をご利用いただけるようなサービスを開発・提供していきます。 |
| 会社名 | KDDIアセットマネジメント株式会社 |
|---|---|
| 主な事業内容 | 金融事業 投資運用業 確定拠出年金運営管理業 |
| 設立年月日 | 2018年1月4日 |
| 本店所在地 | 東京都千代田区西神田三丁目2番1号 千代田ファーストビル南館 |
| 代表者 | 代表取締役社長 藤田 隆 |
| 大株主および 持株比率 |
KDDI株式会社 66.6% 株式会社大和証券グループ本社 33.4% |
| 発行済株式総数 | 80,000株 |
| 資本金 | 10億円 |
| 会社概要 | KDDIアセットマネジメントは、「ニホンのお金を、働き者に。」を基本コンセプトに、デジタルネイティブ世代の若年層を中心とするお客さまの資産形成をサポートする合弁会社として、KDDIと大和証券グループ本社の資本業務提携により、2018年1月4日に設立されました。 お客さまの資産形成をサポートするサービスとして、2018年9月より「auスマート」シリーズとして世界の株式/債券に分散投資する投資信託4本を提供開始、2018年10月よりスマホでワンストップに年金管理ができるスマホ年金である「auのiDeCo」を提供開始しています。 今後も資産形成をサポートするサービスを充実し、お客さまのより豊かな生活の実現を目指します。 |
| 会社名 | KDDI Reinsurance Corporation |
|---|---|
| 主な事業内容 | 再保険業 |
| 設立年月日 | 2016年11月16日 |
| 本店所在地 | ミクロネシア連邦ポンペイ州 |
| 代表者 | President 勝木 朋彦 |
| 大株主および 持株比率 |
KDDI株式会社 100% |
| 発行済株式総数 | 1,500,000株 |
| 資本金 | 15億円 |
| 会社概要 | KDDI Reinsuranceは、KDDIやMVNO (仮想移動体通信事業者) の携帯端末の補償事業や、収支が安定しているKDDIグループの元受契約を再保険で引き受けています。KDDIグループの保険コストの適正化、auのお客さま向けの元受保険商品の開発協力などの役割を担っており、KDDIが進める非通信事業の強化でも重要な役割を担っています。 |
【ご参考: 本件に関連する本日付公表のその他のリリース】
「連結子会社との会社分割 (簡易吸収分割) 及び孫会社の異動に関するお知らせ」(272KB)
「株式会社じぶん銀行の第三者割当増資引受け (子会社化) に関するお知らせ」(205KB)
「カブドットコム証券株式会社 (証券コード8703) の株券等に対する公開買付けの開始予定に関するお知らせ」(669KB)