2023年4月26日
株式会社エマルションフローテクノロジーズ
KDDI株式会社
株式会社digglue
レアメタルのリサイクルに貢献する株式会社エマルションフローテクノロジーズ (所在地: 茨城県那珂郡東海村、代表取締役: 鈴木 裕士、以下 EFT) は、KDDI株式会社 (所在地: 東京都千代田区、代表取締役社長 CEO: 髙橋 誠、以下 KDDI)、およびサーキュラーエコノミーを推進する株式会社digglue (所在地: 東京都新宿区、代表取締役: 原 英之、中谷 元、以下 digglue) の協力のもと、使用済みの携帯電話やスマートフォンのリサイクルによる環境貢献度をまとめた環境レポート「はじめてのスマホリサイクル (1.3MB)」(以下 本レポート) を公表しました。
<携帯電話のリサイクル率 (注1)>
携帯電話やスマートフォンなどの情報通信端末には、鉄や銅、アルミといったベースメタルから貴金属やレアメタルまで、さまざまな金属資源が利用されています。これら金属資源の調達には、採掘や製錬などによる大きな環境負荷を伴います。そのため、情報通信端末をリサイクルして得られた金属を再利用すれば、バージン材 (新品材料) の使用量を削減でき、それにより鉱物資源の採掘や精製の際に発生するCO2を抑制することが可能となります。しかし、使用済みの携帯電話やスマートフォンなどの64.6%は自宅に放置されているのが現状です。それらすべてをリサイクルすると、金メダル15万枚分の金や、住宅200棟分の鉄などを再生金属として再利用でき、植林370万本 (東京ドーム80個) 分のCO2を削減できます。
本レポートでは、各家庭に放置されている携帯電話やスマートフォンなどの量をベースとして、リサイクルにより削減できるバージン材の量やCO2の削減量を紹介しています。このレポートを通じて、消費者の皆様一人ひとりにとって、マテリアルリサイクルが身近で重要な取り組みであることを認識いただくとともに、携帯電話やスマートフォンなどのリサイクルにご協力いただくきっかけとなることを期待しています。そして、EFT、KDDI、digglueの3社は、携帯電話やスマートフォンのマテリアルリサイクルを推進し、持続可能な未来社会の実現に貢献していきます。
EFTは、2021年に設立された、国立研究開発法人日本原子力研究開発機構発のスタートアップ企業です。溶媒抽出による元素分離技術の研究開発を進めてきた同機構の研究成果であるエマルションフローを社会実装することを目指しています。
KDDIは、環境課題に取り組むスタートアップ企業への出資を行うKDDI Green Partners Fund (運営者: SBIインベストメント株式会社) を通じて、EFTへ出資 (注2) しています。
今後、本レポートの消費者向け訴求を通じて、携帯電話やスマートフォンの再資源化の取組みを促進します。
digglueは、「テクノロジーで持続可能な世界を実装する」をパーパスに掲げ、資源循環のDXに取り組むサーキュラーエコノミースタートアップです。