聴覚障がい者向けの手話付き「auビジュアルガイド」を提供

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2022年6月7日

KDDI株式会社

KDDIは2022年5月24日、北海道札幌市で開催中の「バンクシー展 天才か反逆者か」において、スマートグラス「auビジュアルガイド」を活用した聴覚障がい者向けの手話付きのコンテンツの実証実験を実施しました (以下 本実証実験)。
「auビジュアルガイド」は、博物館や美術館の作品解説などで用いられるオーディオガイドの代わりにスマートグラスを提供することで、展示物を音声に加え映像でも解説することが可能なサービスです。今回は、「auビジュアルガイド」の特性を生かし、2022年4月15日から同会場で提供を開始したボリュメトリックビデオを活用した解説に加え (該当項目へジャンプします)、同じ内容の手話付き映像コンテンツを新たに制作しました。
お客さまは対象作品の前に立った状態で解説動画を再生することで、会場にモニタ設置などの物理的な変更を加えることなく、手話での解説を見ることができます。

<体験者が視聴するコンテンツ>

<実証実験時のようす>

本実証実験では11名のお客さまに体験いただきました。体験後のアンケートでは、「これまで美術関係の作品解説はオーディオを活用したものが一般的であったのに対し、画期的なサービスである」や、「手話があることでわかりやすく鑑賞できた」などの感想が寄せられ、手話映像を活用した「auビジュアルガイド」が聴覚障がい者の方の美術鑑賞に非常に有益であることが示されました。

公益社団法人北海道ろうあ連盟 中常務理事兼事務局長は次のように述べています。
「スマートグラスを装着し、会場内にある「ビジュアルガイド」の番号標記に沿ってスマートフォンに表示された番号を押すと、手話と字幕をはっきりと見ることができました。音声による説明だと意味がわからないですが、手話と字幕表示になると意味がはっきりと掴めたので、絵を観る楽しみが倍となりとても楽しめました。今後、各美術館、博物館にも当たり前のようにスマートグラスを置いてもらい、聴覚障がい者が楽しく鑑賞出来るようにしてもらえたら大変ありがたく感じます。」

会場では2022年5月25日から会期終了までの間、「auビジュアルガイド」の一般向けのコンテンツに加え、手話付きのコンテンツも提供します。

今後、多様なお客さまの展示・展覧会場へのアクセシビリティを高めることを目指し、さまざまなイベントでの導入をはかります。


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