2018年5月23日
KDDI株式会社 (本社: 東京都千代田区、代表取締役社長: 高橋 誠、以下 KDDI) は、2018年5月8日、無人自動運転車の遠隔制御の実現に向け、次世代移動通信システム「5G」(以下 5G) の周波数帯候補である4.5GHz帯を用いた車両からの4K映像リアルタイム伝送実験 (以下 本実験) に成功しました。
無人自動運転車が安全かつ安定的な走行を確保するためには、走行状態の遠隔監視と、危険が生じた際に遠隔で制御できることが重要となります。
無人自動運転の実用化に向けた取り組みとして、KDDIは2017年12月にアイサンテクノロジー株式会社 (本社: 愛知県名古屋市、代表取締役社長: 加藤 淳)、株式会社ティアフォー (本社: 愛知県名古屋市、代表取締役社長: 武田 一哉) と共同で遠隔制御型自動運転システムを用いて、全国初の公道における無人自動運転車の遠隔制御に成功しています (注1)。また、今回の実証実験ではエリクソン・ジャパン株式会社 (本社: 東京都港区、代表取締役社長: 野崎 哲) の5G実験装置を使用しています。
本実験では、東京都新宿区内に構築した4.5GHz帯の実験エリアにおいて、運転席に設置した4K高精細カメラからのフロントビュー、バックミラーおよび左右のサイドミラーに設置したフルHDカメラ3台の計4台の映像情報のアップリンク伝送に成功し、従来の28GHz帯 (帯域幅800MHz) に加え (注2)、4.5GHz帯 (帯域幅100MHz) でも大容量情報を安定して送信できることを確認しました。
これにより、無人自動運転車の遠隔制御において、5Gの高速・大容量伝送を活用することで、高精細な映像を通じてより遠くの人物や障害物などの動的情報を識別し、迅速に判断・制御することが可能になります。
なお、本実験の様子は、2018年5月23日から25日に東京ビッグサイト (東京都江東区) で開催される展示会「ワイヤレステクノロジー・パーク2018」のKDDIブースで展示します。
今後も、KDDIは、「通信とライフデザインの融合」を推進し、"ワクワクを提案し続ける会社"として、5G、IoTをはじめとするさまざまなテクノロジーを活用し、お客さまやパートナー企業とともに、新しい体験価値を創造していきます。