2017年8月1日
KDDI株式会社 (本社: 東京都千代田区、代表取締役社長: 田中 孝司、以下KDDI) と、独立行政法人中小企業基盤整備機構北海道本部 (北海道本部: 北海道札幌市中央区、本部長: 戸田 直隆、以下 中小機構北海道)、シスコシステムズ合同会社 (本社: 東京都港区、代表執行役員社長: 鈴木 みゆき、以下 シスコ) は、北海道エリアで、IoTを活用した中小企業の事業創出取り組みを行っています。(注1)
このたび、第1号案件として、飯田農場 (住所: 北海道帯広市、代表: 飯田 昌博、以下 飯田農場) と、帯広大正農業協同組合 (住所: 北海道帯広市、代表理事組合長: 吉田 伸行 (注2)、以下 JA帯広大正)、システムデザイン開発株式会社 (本社: 北海道札幌市、代表取締役: 菅野 滿、以下SDD)、株式会社ディーディーエル (本社: 北海道札幌市、代表取締役: 出村 孝彦、以下DDL)、長沼商事株式会社 (本社: 広島県広島市、代表取締役社長: 長沼 毅、以下 長沼商事) のビジネスアイデアが選定され、2017年8月1日より、飯田農場内で、IoTを活用した農業効率化の実証実験を開始します。
北海道の農業は、広大な耕作面積にて大規模に展開され、多様な農作物が栽培されています。その中でも、屋外で作物を栽培する露地栽培は、施設栽培に比べて生産コストが安く、畑面積の拡大が容易である一方、天候などの影響を受けやすく、廃棄ロスの多さが課題でした。
本実証実験は、IoT向け通信技術LPWA (LoRaWAN (TM)) (注3) を活用し、露地栽培にとって重要な外気温や湿度、土中の温度や含水率などを測定しリアルタイムでの可視化を実現することで、種まきや出荷に最適な時期の把握、水撒きの最適化を行い、大根等の農作物の効率供給を目指します。また、LPWA (LoRaWAN (TM)) を活用することで、通信費用を最小化します。
本実証実験により、農作物育成に関する知識・技術のデータ化と蓄積・解析結果を活用し、属人的で暗黙知であった知識・技術を形式知にすることで伝承が容易となり、昨今の農家にとって重要な課題となっている後継者育成課題の解決に貢献します。
KDDI、JA帯広大正、飯田農場、SDD、DDL、シスコ、長沼商事、中小機構北海道は、IoTを活用し、幅広く農業分野に役立てていくことを目指していきます。
詳細は別紙をご参照ください。
別紙:帯広でIoTを活用した農業効率化の実証実験を開始