各世帯の支出が発生している中で、見直したい費目の1位は「光熱費」で82.9%。「携帯電話料金」が76.3%、「食費」が76.2%と続きました。なお「光熱費を見直したい」という意識は、ライフステージに関わらず、女性の方が高い傾向となっています。
また、2016年度に家計に影響を与えそうな社会トピックのうち、「電力自由化」の認知は97.1%と、非常に高い認知度となりました。また「マイナス金利政策」の認知については77.9%、「ジュニアNISA」と「診療報酬の改定」については半数以下の認知度でしたが、社会トピック全般的に女性より男性の認知が高く、年齢が高いほど関心がある結果となりました。
Q. 家庭における「支出費目別」の見直し
Q. 社会トピックに関する認知・関心 (全体n=1,034、男性n=515、女性n=519)
Q.「電力自由化」の認知・関心 (全体n=1,034)
2世帯に1世帯が、2016年度を機に「見直したい」と回答しています。また89.8%の世帯は、過去に家計見直しを実施したが、その中の6割超 (全体の5割超) が見直しを断念した経験があるという結果が出ました。この家計全般の見直し意向は、「未婚」50.3%、「既婚 (子どもなし)」53.5%、「既婚 (子どもあり)」58.7%とライフステージが進むにつれて、意識が高まっていく傾向が見受けられました。
Q. 2016年を機に家計を見直したいと思うか (全体n=1,034)
Q. 2016年を機に家計を見直したいと思うか ライフステージ別【未婚・既婚 (子どもなし)・既婚 (子どもあり)】
Q. 家計の継続的な見直しができているか (全体n=1,034)
「保険料」はステージが上がるほど上位に、「趣味・娯楽」はステージが上がるほど下位になる傾向が。 家計の年間支出額トップ3には、ライフステージに関わらず「食費」「光熱費」「住宅ローン」が顔を並べる結果となり、「三大支出費目」と言えます。一方で、4位以下を見てみると、「保険料」はステージが進むにつれて上位にランクインし、「趣味・娯楽」に使う費用は逆に減っていくという傾向が見られ、ライフステージによって家計に占める費目が移り変わっていくことが如実に伺えました。
Q. 家計における年間支出費目ランキング ライフステージ別【未婚・既婚 (子どもなし)・既婚 (子どもあり)】
Q. 家計における年間支出費目グラフ ライフステージ別【未婚・既婚 (子どもなし)・既婚 (子どもあり)】
家計で負担に感じている費目のトップは「家賃/住宅ローン」がダントツの1位となりました。その金額の大きさが、そのまま負担になっているようです。また、ライフスステージが進み、家族構成が多くなればなるほど、「家賃/住宅ローン」の負担を感じている傾向が見受けられました。また、家計に占める費目と、実際に負担に感じている費目のランキング (トピック [3] を参照) は全く違った結果となりました。
Q. 家計で負担に感じている費目について
Q. 家計で「家賃/住宅ローン」を負担に感じているか ライフステージ別【未婚・既婚 (子どもなし)・既婚 (子どもあり)】
家計の見直し状況は、費目によって大幅な変化は見られませんでした。各費目において半数以上が「見直しできていない」という状況ながら、教育費については唯一「見直しができている」という回答が半数を超えました。教育機関の授業料については、短い期間での変化が少ないため、計画が立てやすいということでしょうか。
Q. 現状の家計の見直し状況について