2023年12月26日
KDDI株式会社
KDDIは2023年12月30日から2023年12月31日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催されるコミックマーケット103にて、5Gに対応した車載基地局による屋外のエリア対策を実施します。
東京ビッグサイトでは館内全域のau 5Gエリア対策が完了していますが、コミックマーケットの開催期間は例年、開場前に多くのお客さまが待機列に並び、屋外での通信環境が不安定になることが想定されます。KDDIは、混雑するイベント会場でもネットワークの容量を拡大し快適な通信環境を実現するMassive MIMO(マッシブ・マイモ)の技術や自動トラフィック分散機能の活用、さらにStarlinkをバックアップ回線として待機させることで、屋外で臨時のエリア対策を実施します。これにより、お客さまがより快適に安定した携帯電話サービスをご利用いただける環境作りに貢献します。
<5G車載基地局>
5G車載基地局においては、基地局側で伝送路状態を高精度に推定することで複数の端末との同時通信を可能とするMassive MIMOの技術を活用し、従来は何名かでシェアしていた周波数を1人1人に個々に割り当てます。
また、基地局トラフィックの監視と、そのトラフィックを複数の周波数間で最適な形へ分散するオペレーションを自動で行うことで、リアルタイムでトラフィックの変化に追従します。
これらの技術をエリア対策に活用することで、快適な通信環境を実現します。
なお、車載基地局は光回線をバックホール回線としていますが、万一のトラブルに備え、Starlinkもバックアップ回線として待機します。これにより、光回線にトラブルがあった場合でもバックホール回線の切り替えを行うことで、早期に車載基地局での通信環境を復旧させることが可能となります。
多くのお客さまが局所的に集中する大規模イベントでは、通信環境が不安定になることでお客さまによるSNS発信や同行者との連絡、電子決済などの利用に支障が出てしまうことが課題となっていました。
KDDIは、これまで日常生活の動線におけるエリア拡大や品質向上とともに、さまざまな大規模イベントでのエリア対策に取り組んできました。2021年に初めて5G車載型基地局をコミックマーケット99で運用し、5Gの電波を活用したエリア対策を実施しました。2023年には日本最大の春の野外音楽フェスティバル「JAPAN JAM 2023」において、Starlinkを活用した公衆Wi-Fiソリューションを初めて提供し、多くのお客さまが集まるフェス会場で同行者との連絡や電子決済の利用などを快適に利用できる環境づくりに貢献しました。
KDDIは今後もコミックマーケットや音楽フェスなどの大規模イベントにおいて、お客さまに快適な通信環境を提供するため、それぞれのイベントの特性にあわせたエリア対策を実施していきます。