自動運転車の走行位置でスマートグラス内の景色が変化するAR実証を実施

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2022年2月25日

KDDI株式会社

~車内空間活用による移動型エンタメ体験の創出~

KDDIは2022年2月26日から2022年3月10日の間、自動運転車の移動中の位置情報に連動して変化するARコンテンツをスマートグラス上に表示する「自動運転車と未来のメガネで巡るメタバースの実証実験」(以下 本実証実験) を実施します。
本実証実験は東京臨海副都心・お台場エリアで行います。自動運転時代を見据え、搭乗者の移動中の自由時間のさらなる充実を目的に、KDDIの保有する5GやXRの知見を活用した新たな車内エンタメ体験の有効性を検証します。

本実証実験は東京都の「令和3年度 自動運転移動サービス実現に向けたサービスモデルの構築に関するプロジェクト (事業プロモーター: 日本工営株式会社)」(以下 本プロジェクト) の一環で実施します。

<「自動運転車と未来のメガネで巡るメタバースの実証実験」イメージ図>

■背景

従来のARコンテンツは特定の位置でスマートフォンをかざすなど、位置情報が固定されたサービスが一般的でした。本実証実験では、今後、自動運転車が普及し、移動中の自由時間が増加することを見据え、移動中の車内で体験できる新たなコンテンツの創出を目指します。

■実証実験概要

  • VPS (該当項目へジャンプします) や5Gなどの先端技術を活用し、走行中の自動運転車内という動く空間内で指定した位置に正確にARコンテンツを表示可能か検証します。
  • 移動中の新たなエンタメコンテンツとしての有効性、実現可能性について検証します。

1. 実施内容

  • 自動運転中の車両上において5GやVPSなどを活用し、車両の動きと連動したARコンテンツをスマートグラス上に表現します。
  • 高品質にレンダリングされ、限りなく人間に近いビジュアルで表現されたバーチャルヒューマンが自動運転中のガイドを担当します。
  • 行きの道では雪に覆われた冬景色の中に可愛らしい動物たちが姿を見せます。帰り道では暖かな春の訪れを感じさせる花々や蝶が舞い、冬に登場した動物も春の装いに変化します。

<スマートグラス「NrealLight」>

<バーチャルヒューマンによるガイド>

2. 実施期間

2022年2月26日から2022年3月10日のうち4日間、午前10時~午後4時30分

3. 実施場所と運行ルート

  • お台場エリア
  • シンボルプロムナード公園内のセンタープロムナード (ヴィーナスフォート前)~セントラル広場 (ダイバーシティ東京前) 間を往復
  • 1周約10分 走行距離: 約1.3キロメートル

(参考)

■KDDIのこれまでの取り組みについて

KDDIは、「移動を、感動に変えてゆく。」のコンセプトのもと、モビリティと先端技術を組み合わせた実証実験や移動サービスを展開しています。

2018年10月24日 ニュースリリース
新規ウィンドウが開きます自動運転と連動したVRコンテンツ体験の実証実験を実施
~飯田市とKDDI、地域活性化を目的とした包括協定を締結~

2021年12月21日 地方創生トピックス
新規ウィンドウが開きます全但バスと芸術文化観光専門職大学とKDDI、スマートグラスを活用した「バス旅」の実証事業を実施
~但馬地域の観光促進や高速バス個室内における新たな観光体験価値を創出~

■関係各社の役割

本プロジェクトは以下の関係各社と共同で実施しています。

株式会社Mobility Technologies 全体統括、運用オペレーション設計
株式会社KDDI総合研究所 VPS技術の開発、評価検証
トヨタ自動車株式会社 自動運転車両の提供・運行
株式会社ティアフォー 自動運転システムの開発・提供
株式会社Mawari XRコンテンツストリーミング技術の提供とXRコンテンツ構築
  • コンテンツ画像はイメージのため、実際の内容と異なる場合があります。
  • 注)
    VPS (Visual Positioning Service): 従来のGPS (Global Positioning System、全地球測位システム) の発展系と位置付けられ、現実世界のデジタルツインとなる3Dマップ (3Dメッシュや3D点群など) と、スマートフォンやスマートグラスに搭載されたカメラ越しの画像とを照合し、向きや方位を含む高精度な位置情報を特定します。

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