令和6年能登半島地震による通信ネットワークの復旧経過状況について

• KDDI株式会社

2024年1月16日

このたびの令和6年能登半島地震により被災・避難された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

KDDIは、令和6年能登半島地震の影響により一部のエリアにて発生している、通信サービスがご利用できない、またはご利用しづらい状況について、2024年1月15日時点で土砂崩れなどによる進入困難箇所を除き、移動基地局（車載、可搬）の搬入や、基地局への衛星ブロードバンドStarlinkを活用したアンテナの設置により応急復旧（注1）したことをお知らせします。
引き続き、進入困難箇所のある地域については、自治体や自衛隊をはじめとする関係機関と連携し、避難所への対応を優先しながら、Starlinkを活用した移動基地局・衛星アンテナの設置による通信ネットワークの早期復旧のほか、復旧までの間は、先行して避難所へフリーWi-Fi（au以外のお客さまも利用可能）が利用できるStarlinkの設置による通信支援などに取り組んでいきます。

お客さまには多大なご迷惑をおかけしておりますことを深くお詫び申し上げます。

■復旧活動について（2024年1月16日時点）

輪島市、珠洲市では伝送路の障害が多数発生していますが、道路寸断や土砂災害により伝送路の復旧作業や移動基地局（車載、可搬）の搬入ができず、基地局の復旧に時間がかかっています。
KDDIは、独自に開発した災害対応システムを活用し、基地局の被災状況を可視化することで、状況の早期把握と復旧計画の策定を行い、通信ネットワークの迅速な復旧に努めています。また、船上基地局による海上からの通信復旧や、早期の道路啓開（注2）に向けた自治体との連携、自衛隊との連携による復旧対応物品の孤立地域への運搬、避難所を中心にStarlinkを活用した移動基地局・衛星アンテナの設置を進めるなどの復旧活動に努めており、今後も対応を継続していきます。

〇活用している復旧機材

活用機材	台数
車載型・可搬型基地局	84台（Starlinkおよび静止衛星対応）
Starlinkを活用した衛星アンテナ （Starlinkをバックホール回線で活用）	159台
ポータブル発電機	228台
船上基地局（注3）	1隻（NTTドコモ共同）

〇復旧活動の様子

＜車載型基地局＞

＜Starlinkを活用した衛星アンテナ（基地局設置）＞

＜基地局の復旧作業の様子＞

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＜非常用発電機の給油作業の様子＞

＜船上基地局およびStarlinkを活用した衛星アンテナ＞

＜auショップ七尾に設置した給油拠点＞

＜復旧作業者用キャンピングカー＞

＜現地の状況（進入困難箇所）＞

• 注1）

  被災地域においては、暫定的に衛星通信や発電機などを活用した応急復旧によるサービスを提供しているため、一部地域では通信速度が遅くなるなどご利用しづらい場合があります。

• 注2）

  啓開（けいかい）：大規模災害の際などに、緊急車両などの通行のため、早急に最低限の瓦礫処理を行い、簡易な段差修正などにより救援ルートを開けること。

• 注3）

  2024年1月6日 プレスリリース
  令和6年能登半島地震に伴う「船上基地局」運用の実施について
  ～NTTドコモ、KDDI共同で海上から通信を復旧～

• 注4）

  2024年1月7日 プレスリリース
  スペースXとKDDI、能登半島の避難所にStarlink 350台を無償提供
  ～衛星ブロードバンドによる高速インターネットで情報収集を支援～

• 注5）

  2024年1月12日 プレスリリース
  KDDIとDMAT、Starlinkで能登半島の災害医療現場を支援

• 注6）

  2024年1月2日 プレスリリース
  令和6年能登半島地震に伴うデータ通信に関する支援について

• 注7）

  2024年1月4日 サステナビリティニュース
  令和6年能登半島地震の災害義援金受付を開始

• 注8）

  2024年1月15日 サステナビリティニュース
  令和6年能登半島地震災害義援金として5,000万円の寄付を実施

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