2022年12月5日
(更新) 2022年12月6日
KDDIは、当社が提供するStarlinkを活用したauエリア構築ソリューション「Satellite Mobile Link」(注) を清水建設株式会社 (本社: 東京都中央区、取締役社長: 井上 和幸、以下 清水建設) が採用したことをお知らせします。2022年12月19日から清水建設の工事現場である北海道新幹線、渡島トンネル (上二股) 工区 (鉄道・運輸機構発注) で運用を開始します。
なお、「Satellite Mobile Link」を利用する企業としては、清水建設が日本で初めてです。
<「Satellite Mobile Link」敷設箇所>
<北海道新幹線、渡島トンネル (上二股) 工区 工事現場>
一般的に山間部の建設現場では、光ファイバー敷設に大規模工事が必要であることから通信環境整備が困難です。そのため、連絡手段としての携帯電話利用や、図面の電子化・現場監視用の映像伝送ができないなど、建設現場のDXが進められないことが課題です。
今回の設置場所となった、渡島トンネル (上二股) 工区も携帯電話の通信エリア外であるため、通信可能なエリアまで10分かけて移動し、携帯電話を利用しなければならない状況にあります。また、工事現場ではさまざまな機器を同時に接続する必要があり、高速かつ安定した通信手段を確保し、効率的かつ、快適な業務環境を実現するためには、新たな通信設備の構築が必要となります。
このような課題解決に向け、「Satellite Mobile Link」を活用し、渡島トンネル (上二股) 工区をau通信エリアにします。KDDIが提供する「Satellite Mobile Link」は、法人企業や自治体向けに、衛星ブロードバンドインターネット「Starlink」をバックホール回線として利用したau基地局ソリューションです。
これにより、携帯電話による音声通話のほか、建設現場と事務所、本支店間の進捗管理におけるタブレット端末を利用した大容量データをより円滑に安定した伝送が可能となり、情報伝達の効率性・即時性が向上します。また、建設現場のDX化が進むことにより、作業の高効率化から働き方改革の推進にもつながり、従業員満足度向上も期待されます。
今後KDDIは、「Satellite Mobile Link」を建設業界だけでなくさまざまな業界での利用を検討し、高速通信がつながり続ける環境を提供します。環境提供による法人企業・自治体のDXを支援することで、社会課題の解決を目指します。