AIロボットとの対話でスポーツの習慣化を目指す実証を開始

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~スポーツ庁「令和4年度 Sport in Life 推進プロジェクト」に採択~

  • KDDI株式会社

2022年10月31日

KDDIは2022年10月31日から、音声対話AI技術を活用しスポーツ習慣化を目指す実証 (以下 本実証) を開始します。本実証では、参加企業のオフィスにKDDIの音声対話AI技術を搭載したコミュニケーションロボットを設置します。そのロボットと参加者が会話しながら運動に取り組むことで、毎日の運動が習慣化され、社員のスポーツ実施率の向上につながるか確認します。

なお本実証は、スポーツ庁「Sport in Life 推進プロジェクト (スポーツ人口拡大に向けた取組モデル創出事業)」の委託事業として採択されました。

<AIロボットとのスポーツ体験のイメージ>

■背景

  • 昨今、AIやロボティクス技術の急速な発展により、これらの技術が組み込まれたスマートスピーカーや掃除ロボットなどの商品・サービスが日常で利用されはじめています。今後、AIやロボティクス技術が進化し、個人に最適化されていくことで、生活様式にも大きな影響を与えると考えられています。
  • KDDIは2030年を見据えた技術戦略「ライフトランスフォーメーション テクノロジー (LXテクノロジー)」を掲げ、モビリティ・宇宙・メタバースなど、多様化が進む消費・体験行動に革新を起こす技術開発を進めています。
  • なかでも音声対話AI技術は、デジタル化がさらに進んだ社会において、スマートフォンなどのタッチデバイスに代わる新たな操作インターフェースとして、フィジカルとバーチャルをつなぐお客さま接点になることを想定し、KDDIでは技術開発やサービス開発を進めています。

■本実証について

  • スポーツの実施は、自己免疫力の向上やストレス解消など健康増進にさまざまな効果をもたらします。一方、日本の成人における週1回以上のスポーツ実施率は56.4% (該当項目へジャンプします注1) となっており、文部科学省の掲げる第3期スポーツ基本計画の目標値70% (該当項目へジャンプします注2) と乖離しています。
    スポーツ実施を妨げている要因として、働く世代や子育て世代を中心に「仕事や家事が忙しいから」「面倒くさいから」などのスポーツに割く「時間」や「手間」が課題となっています。
  • そこで、このたびKDDIではスポーツの実施と習慣化に向け「いつでもどこでもスポーツができること、適切なアドバイスを受けられること」の実現を目指し、本実証を開始しました。
  • 本実証では、KDDIが開発した自然な会話が可能な音声対話AI技術を活用し、実際のパーソナルコーチの指導方法を学習したAIコーチングロボットを開発しました。AIコーチングロボットを通じた指導や支援を受けることで、参加者のスポーツ実施に関する意識・行動変容を促します。

    <さまざまな表情を見せるAIロボット>

  • 本実証では、参加企業のオフィスの一画にAIコーチングロボットを設置します。そのロボットが従業員にウォーキングやオンラインフィットネスの各種運動プログラムへの参加を促すなどの対話をしながら運動の実施と習慣化を支援します。KDDIは、音声対話AI技術による運動実施の習慣化の向上を目指し、スポーツを通じた健康で活力ある社会の実現を目指します。

    音声対話AI技術によるスポーツ習慣化のサポート

    <音声対話AI技術によるスポーツ習慣化のサポート>

本実証の詳細は別紙をご参照ください。


<別紙>

■本実証の概要

1. 事業名

令和4年度「Sport in Life 推進プロジェクト (スポーツ人口拡大に向けた取組モデル創出事業)」

2. 実証期間

2022年10月31日~2023年3月10日

3. 取り組み内容

  • 本実証では、就労環境という日常行動の中にスポーツを取り入れ、約1カ月半の習慣化プログラムを実施します。
  • 本実証では、近年の新しい働き方であるオフィスワークとテレワークを組み合わせたハイブリッドワークに着目し、オフィスワーク時は出社ついでにウォーキングやスポーツを実施する機会を提供します。また、テレワーク時は休憩時間や就業時間後に気軽に出来るオンラインフィットネスを提供し、さまざまな働き方に応じた運動の機会を提供します。

    さまざまなスポーツの機会を提供

    <さまざまなスポーツの機会を提供>

  • 本実証の参加者となる社員に対して、参加企業のオフィスの一画に、KDDIの音声対話AI技術を搭載したAIコーチングロボットを設置し、オフィスワーク時にロボットと従業員とが一対一の対話をしながら、ウォーキングやオンラインフィットネスの各種運動プログラムへの参加を促します。具体的にはプログラム期間中に達成したい目標の確認や、今週頑張りたいことなどを対話形式でヒアリングし、「しっかり目標設定が出来ているね、今週も頑張ろう。」のようなコミュニケーションを通じ、運動実施とその習慣化を支援します。
  • またAIコーチングロボットとの運動を楽しんでもらえるように、ロボットにはストレッチアプリが搭載されています。このアプリでは、社員のストレッチ時に、ロボットのカメラで社員の動作を解析し、正しい姿勢でストレッチができているか評価する機能を通じ、多様な表情や動き、声掛けによりその場での運動を応援します。

    AIロボットの役割

    <AIロボットの役割>

4. 本実証への参加社・団体

団体・社名役割
KDDI株式会社 全体統括、AIコーチングロボットの提供
公益財団法人横浜市スポーツ協会 参加する従業員向けの健康増進スポーツイベントの開催
NUWAロボティクスJapan株式会社 ロボットの保守・メンテナンス
株式会社エイチ・アイ・エス オフィスの提供・従業員の参加
株式会社ジェイエスピー

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