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AI解析と連携する監視カメラの映像統合管理サービス「KDDI Video Management Service」を提供開始
~AIでカメラ映像を解析し、各種業務の高度化で企業の課題解決・DXを推進~
2022年10月24日
KDDIは2022年11月28日、監視カメラの映像データを高セキュリティなクラウド上で管理・可視化する映像統合管理サービス「 KDDI Video Management Service 」(以下、本サービス) の提供を開始します。本サービス利用により場所やデバイスを問わず秘匿性の高い監視カメラ映像を閲覧可能とします。
また、本サービスの映像をAI映像解析と組み合わせることで、指定エリア内の滞留・侵入検知による「防犯・防災対策」、製造品や設備の外観検査による「検品業務や設備点検の効率化・自動化」など、企業の課題解決やDX実現を支援します。 今後はAI機能を順次拡充することで、お客さまの新規ビジネス創出や既存ビジネスの付加価値向上など、幅広い映像の利活用を目指していきます。
<本サービスのイメージ図>
■背景
現在、多くの企業は各拠点の防犯や内部統制上の監査証跡などを目的とし、監視カメラを設置しています。各拠点の映像データを本社・データセンターなどに設置した録画サーバーに集約する場合、映像伝送にかかるネットワークの構築・運用コストが大きくなるため、監視カメラシステムを拠点ごとにオンプレミス (自社所有) で構築しています。
オンプレミスの監視カメラシステムの課題として、映像データが現地の録画サーバーでしか取得できないことや、ストレージの破損などにより映像が消失してしまうことなどが挙げられます。
そのため、監視カメラシステムのクラウド化に注目が集まっている一方で、企業における各拠点のカメラ映像には機微な情報も多く秘匿性が高いため、セキュリティ上の懸念から監視カメラシステムのクラウド化を実現できない企業も多いのが実情です。
■本サービスについて
1. 拡張性の高いクラウド上で映像データを統合管理
法人のお客さまが各拠点にて、オンプレミスで構築していた監視カメラシステムを、クラウド上の録画サーバー・ストレージで統合管理します。
クラウドでの提供により、本サービス導入時の初期投資は不要です。高セキュリティなクラウド上の監視カメラシステムを利用することで、お客さまは自社のポリシーに適合した保存期間や画質を自由に設定できるほか、柔軟に環境を拡張・縮小することが可能です。
2. セキュアな環境
監視カメラの映像伝送・映像閲覧時はすべてKDDIが提供中の閉域ネットワークKDDI Wide Area Virtual Switch (KDDI WVS) 経由に限定しています。クラウド上の録画サーバー・ストレージなどの設備もKDDI WVSと閉域接続しているため、秘匿性の高い監視カメラ映像も安心して本サービスをご利用いただけます。
クラウド上に保存する映像データはKDDIの国内複数データセンターに分散保存されるため、ストレージの破損などによるデータ消失の回避や運用品質の向上、映像データの高保全性を実現します。拠点エリアの自然災害や火災発生時などにおいても映像データの閲覧・保全が可能です。
3. 既設の監視カメラも柔軟に利活用できるオープンプラットフォーム
オープンプラットフォームなサービスであるため、監視カメラを新設する必要はなく、お客さまがすでに使用しているカメラも利用可能です。
カメラメーカーに依存することなく、一般的なIPカメラ12,000機種以上でご利用いただけます。
すでに各拠点で録画サーバー (オンプレミス環境) を運用している場合においても、本サービスに映像を追加伝送することで、本サービスをバックアップサイトとしてご利用いただけます。
■AI映像解析について
本サービスの映像をAI映像解析と組み合わせることで、車体種 (トラック・乗用車・バイク) や人などを認識し、指定エリアに一定時間以上駐車した場合や、通常と逆方向から侵入した場合のアラート自動発報を可能とし、防犯・防災対策の高度化を支援します。また、製品や設備の異常を認識し、製造ライン検査工程の検品における傷などの検出や、設備の錆などの検出を可能とし、検品業務・設備点検の効率化・自動化を支援します。
KDDIグループのDXGoGo株式会社 (以下 DXGoGo) がAIのアグリゲーターとしての役割を担います。企業のさまざまなニーズに応えるため、AIパートナー各社との連携を進め、AI映像解析サービスを拡張し、映像の利活用によるDX実現を推進します。
DXGoGoのパートナーの1社目として、AI市場でトップシェアを持ち、各種産業向けにDXソリューションを提供し企業のDXを実現している株式会社オプティム (代表取締役社長: 菅谷 俊二) と連携し、「防犯・防災」「店舗最適化」など各種AI映像解析サービスを提供します。
KDDIは、2019年から5Gを活用した物流の高度化にKDDIと共に取り組む株式会社日立物流 (本社: 東京都中央区、代表執行役社長: 髙木 宏明) と、本サービスの実証実験を実施しています。 株式会社日立物流 執行役専務 安全品質管理本部長 渡辺 亨氏は次のように述べています。 「全国各地にある物流拠点の映像データは各拠点で管理されており、当社が考える未来の物流センターの構築を推進するにあたり、現地の状況や映像データを本社で把握することができないという課題を持っていました。今回、KDDIのサービスで現地の映像データを統合的にクラウド上で集約できるかという観点で実証実験を行った結果、既設の監視カメラシステム環境を阻害することなく、映像データを蓄積・可視化することができました。今後は日立物流の本社をコックピット化し映像を統合的に可視化していくだけでなく、高度解析などにも積極的に活用し、従業員の安全管理・作業品質の向上や効率化・BCPの強化など、幅広く物流品質の向上活動に繋げていく予定です。」
日立物流は、3PL、重量機工、フォワーディングをコアに、グローバルに事業を展開する総合物流企業です。物流現場の生産性や品質向上のための自動化・省人化技術をロボティクス・IoT・AIといった先端技術と組み合わせ、高付加価値のサービス提供と、新しいロジスティクスの価値創造を行っています。グローバルサプライチェーンにおいて最も選ばれるソリューションプロバイダをめざし、ビジネスコンセプト『LOGISTEED』のもと、事業・業界を超えた協創領域の拡大を図り、新たなイノベーションを実現していきます。
本サービスの詳細は こちら
<別紙>
■本サービスの詳細
1. 特長
一時的な拠点開設や現場などの屋外環境の場合、5GとKDDIの閉域ネットワークを活用することで、迅速かつセキュアなカメラ設置と映像取り込みができ、他拠点の映像も含めた統合管理が実現できます。
監視カメラ設置拠点だけでなく、お客さまの本社などから各拠点の映像を閲覧可能です。
PC・ブラウザ・モバイル端末などのデバイスを問わず閲覧可能です。
ライブ映像や録画された映像は、クライアントPCに専用アプリケーションをインストールして閲覧するだけでなく、ウェブブラウザやスマートフォン・タブレットなどのモバイル端末からも閲覧可能です。
映像データは録画だけでなく、リアルタイムに閲覧いただけます。
固定されている監視カメラ以外に、有事の際などスマートフォンで撮影した映像を本サービスに映像伝送することが可能です。 また、本サービスにカメラを設定する際には、専用コンソールも提供します。
2. 提供開始日
2022年11月28日
3. 提供料金
区分 課金単位 料金 (税抜)
基本料金
契約ごと
80,000円
デバイス接続料金
接続するカメラなどのデバイスごと
3,000円
ストレージ利用料金
ご利用されるストレージの実利用量1TBごと
5,000円
4. お問い合わせ
KDDI法人営業担当者または法人お客さまセンターまでお問い合わせください。
<法人お客さまセンター> 0077-7007 (無料) 0120-921-919 (無料) 受付時間: 9:00~18:00 (土・日・祝日・年末年始を除く)
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