2022年10月20日
KDDIは2022年9月30日、環境課題に取り組むスタートアップ企業への出資を行うKDDI Green Partners Fund (運営者: SBIインベストメント株式会社) を通じて、植物性かつ自然環境下で微生物により分解可能なプラスチック代替素材「modo-cell (R) (モドセル)」製品の開発・製造販売を行う株式会社アミカテラ (所在地: 東京都江東区、代表取締役会長: 増田 厚司、代表取締役社長: 古賀 縁、以下アミカテラ) に出資 (以下 本出資) しました。
本出資を通じ2022年11月1日から、KDDI直営店「au Style UENO」に併設されたカフェエリア「BLUE LEAF CAFÉ」にて、「modo-cell (R)」製のストローを試験導入します。今後お客さまの反響を踏まえ、「BLUE LEAF CAFÉ」全店舗での導入を検討します。
さらに、KDDIのショップやオフィスなどで使用しているプラスチック製品のリプレイスを検討し、サプライチェーンにおける脱プラスチックとカーボンニュートラルの推進を目指します。
<「modo-cell (R)」製品>
近年、プラスチックによる海洋・土壌汚染やプラスチック製造時の二酸化炭素排出量が問題となり、石油由来のプラスチックから代替素材への転換が世界規模で進展しています。
プラスチック代替素材の需要が高まる一方で、既存のバイオプラスチックには、原料によっては食料やバイオマス燃料などの用途と競合すること、海水環境や土壌環境では生分解されにくい素材もあること、加工には専用の成型設備の導入が必要となることなどの課題がありました。
「modo-cell (R)」は、植物繊維 (セルロース) が主原料の新素材です。ほとんどの植物繊維が原料になり得るため、土砂災害を引き起こす危険性が指摘されている放置された竹林の竹や、食品製造時に排出される残渣など、農業廃棄物や食品廃棄物を原料として活用できます。また、自然環境下で微生物により早いものでは6カ月程度で分解されることから、プラスチックによる海洋・土壌汚染などの環境課題の解決に寄与することが期待されています。既存のプラスチック成型設備を利用して加工できるため、代替素材への移行負荷が低いことも特長です。
KDDIは、中期経営戦略の軸にサステナビリティ経営を据えています。本出資をはじめとして、今後も環境負荷を減らす社会づくりに貢献していきます。
アミカテラは、長年におよぶ研究・開発による高い技術力を用いて、植物性かつ自然環境下で分解可能なプラスチック代替素材である「modo-cell (R)」製品を製造し、販売する企業です。
KDDI Green Partners Fundは、脱炭素社会の実現に向け、環境課題に取り組むスタートアップ企業への出資を行うコーポレートベンチャーキャピタルです。