2022年9月13日
KDDIは2022年9月12日、有望なベンチャー企業との新たな事業共創を目的とした「KDDI Open Innovation Fund 3号」(運営者: グローバル・ブレイン株式会社) を通じて、かかりつけオンライン薬局「YOJO」を運営するPharmaX (ファーマエックス) 株式会社 (本社: 東京都新宿区、代表取締役社長: 辻裕介、以下 PharmaX) (注) に出資しました。
PharmaXは、薬剤師とチャットで相談しながら症状・体質に合った医薬品を購入できるオンライン薬局「YOJO」を運営するスタートアップです。また、YOJOで蓄積した知見を生かし、「かかりつけオンライン薬局」を実現するオペレーションシステム (以下 薬局OS) の開発を行っています。服薬状況・飲み合わせ・副作用などのフォローアップを薬剤師が定期的に行うことで、「かかりつけ」の安⼼感を提供し、患者さまの満足度向上に繋げています。
本出資によりKDDIは、PharmaXの薬局OSの展開を支援していきます。さらに医療機関の受診から服薬指導までをスマートフォン上で完結する「auウェルネス」と薬局OSの連携を進めていきます。
薬剤師による無料相談や服薬管理を「auウェルネス」で利用可能とすることで、早期の受診や適切な服薬治療の継続につなげられる環境の整備を目指します。また、「auウェルネス」内で取得した利用者の歩数・体重・消費カロリーなどのデータを薬剤師への相談に活用できるようにするなど、データに基づいた効果的な服薬サポートの実現を目指します。
<「auウェルネス」と薬局OSの連携イメージ>
調剤薬局は、医薬品交付後も服薬状況や副作用対応・残薬の有無などをフォローし、処方医と情報を共有して常に最善の対応を行うことが求められています。一方で現状の実態としては、処方通り調剤をして患者に医薬品を交付する業務に大半の時間が割かれています。
2020年の医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律 (薬機法) 改正による服薬フォローの義務化やコロナ禍での時限措置の恒久化を通じ、薬局関連の規制緩和が一気に進行しました。2023年1月から電子処方箋の運用も開始予定など、「薬局がオンライン上でかかりつけ化を推進する」ための前提条件が整いつつある状況です。
データ管理 | 歩数・体重・消費カロリーの計測や目標管理、グラフ表示などが可能です。「Apple Watch」などのスマートウォッチと連携もできます。 |
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チャレンジ機能 | 習慣化を促進する「毎日のウォーキング」「ワークアウト」「体重記録」などさまざまな目標に挑戦が可能で、達成状況に応じコインが付与され、貯めたコインはプレゼントとの交換が可能です。チャレンジ目標は順次追加予定です。 |
エクササイズ※ | オンラインエクササイズへの参加や、動画視聴ができます。 |
いつでも健康電話相談※ | 24時間・年中無休で健康相談が可能な機能です。 |
症状検索エンジン「ユビー」 | 入力された情報に基づき、関連する病気やその病気についての情報、関連する医療機関の情報を提供します。 |
オンライン診療 | 「curon for KDDI」にて病院 (クリニック) の予約・問診・診察・決済・調剤薬局への処方箋送付までを一気通貫で行えます。 |
オンライン服薬指導 | オンライン診療後、調剤薬局の予約・服薬指導・決済を行うことが可能です。 |
基本機能: 無料
プレミアムコース: 月額550円 (税込)
KDDI Open Innovation Fundは、ベンチャー企業を広く支援するコーポレートベンチャーファンドです。現在活動している「KDDI Open Innovation Fund 3号」は、運用総額約200億円規模で、AI・IoT・データマーケティング・フィンテック・B2B SaaS・エンターテインメントなどを注力分野としています。