次世代太陽電池開発のエネコートテクノロジーズへ出資

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~KDDI Green Partners Fundの1号案件、基地局のカーボンニュートラルに向け出資~

  • KDDI株式会社

2022年3月28日

KDDIは2022年3月25日、次世代太陽電池として期待される「ペロブスカイト太陽電池」の開発を行う株式会社エネコートテクノロジーズ (所在地: 京都府京都市、代表取締役CEO: 加藤 尚哉、以下 エネコートテクノロジーズ) に出資 (以下 本出資) しました。

ENECOAT

本出資により、2022年度中にエネコートテクノロジーズと共同でペロブスカイト太陽電池の実用化に向けた実証実験を行い、将来的に携帯電話基地局へのペロブスカイト太陽電池の導入を目指します。
なお、本出資は脱炭素などの環境課題に取り組むベンチャー企業への出資を行うKDDI Green Partners Fund (運営者: SBIインベストメント株式会社) を通じた初めての出資となります。

カーボンニュートラル実現に向け、太陽光発電設備のさらなる導入が求められています。
一方、平地の少ない日本では、太陽光発電設備の適地不足が予想され、この解決策として、既存の技術では発電設備を設置できない場所にも導入できる次世代太陽電池の開発が期待されています。

エネコートテクノロジーズが開発するペロブスカイト太陽電池は「薄い」「軽い」「曲がる」といった性質と高い発電効率を両立し、建物の壁面や耐荷重の小さい屋根などへの適用が見込まれています。
また、既存の太陽光発電では十分な発電効率が得られなかった、曇り空や室内光などの中・低照度領域においても高い発電効率を有しています。面積・照度の2つの観点において、既存技術の設置制約の解消が期待されています。

<ペロブスカイト太陽電池>

KDDIは、2021年7月に発表した「KDDI GREEN PLAN 2030」において、2030年度のCO2排出量削減目標を「2019年度比で50%削減」とし、2050年までにCO2排出量実質ゼロを目指した取り組みを推進しています。さらに、KDDI全体の電力使用量の約6割を占める携帯電話基地局の再生可能エネルギーへの切り替えを進めています。
今後も「通信とライフデザインの融合」を推進し、「社会の持続的な成長に貢献する会社」として、人々・企業・社会をつなぎ、さまざまなパートナーとともに、地球環境保全に一層の貢献をしていきます。

新規ウィンドウが開きますKDDI Green Partners Fundについて

KDDI Green Partners Fundは、脱炭素社会の実現に向け、環境課題に取り組むスタートアップ企業への出資を行うコーポレートベンチャーキャピタルです。

新規ウィンドウが開きますエネコートテクノロジーズについて

エネコートテクノロジーズは、2018年に設立された京都大学発スタートアップ企業です。
ペロブスカイト太陽電池およびその関連材料の開発を進めてきた京都大学化学研究所若宮淳志研究室の研究成果を実用化することを目指しています。
2021年12月には国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 (NEDO) が公募した「グリーンイノベーション基金事業/次世代型太陽電池の開発」に「設置自由度の高いペロブスカイト太陽電池の社会実装」を提案し、採択されるなど高い専門性を有しています。

  • (1) 社名
    : 株式会社エネコートテクノロジーズ
  • (2) 本社
    : 京都府京都市上京区宮垣町91-102
  • (3) 設立年月日
    : 2018年1月11日
  • (4) 事業内容
    : ペロブスカイト太陽電池および関連材料の開発・製造・販売
  • (5) 代表取締役CEO
    : 加藤 尚哉

■KDDIの取り組み

KDDIは、これからも事業を通じてさまざまな社会課題の解決に取り組み続けるという決意をこめ、2030年を見据えたKDDIのSDGs「新規ウィンドウが開きますKDDI Sustainable Action~私たちの『つなぐチカラ』は、未来のためにある~」を策定しました。
このたびの取り組みは、「命をつなぐ~地球環境の保全~」に該当します。

KDDI Sustainable Action


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