IntelとKDDI、通信局舎のCO2排出削減に向け覚書を締結

～国内初、トラフィックに応じて通信用サーバーを制御し、電力消費量20％削減～

• KDDI株式会社

2022年3月22日

KDDIは2022年2月25日、Intel Corporation (本社: 米国サンタクララ、CEO: Pat Gelsinger (パットゲルシンガー)、以下 Intel) と業務協力覚書 (以下 本MOU) を締結しました。本MOUを通じて、通信設備を収容するデータセンター (以下 局舎) にカーボンニュートラル技術を導入し、KDDIのCO2自社排出量を削減することを目指します。
また、両社は2021年9月から2022年2月まで、日本で初めて (注1)、AI活用によりトラフィックに応じて通信用サーバーのCPUを制御する検証試験を行いました。これにより、電力消費量が最大20％削減可能 (注2) であることを確認しました。今後、2024年頃の商用化を目指し、導入検討を進めます。

両社は本MOUを通じて、CO2排出削減に最適な方法や新技術、ハードウエア、ソフトウエアなど、さまざまなソリューションの共有・議論・決定に関する協力を強化していきます。

■本MOUを通じて強化する取り組み

• AIを活用しトラフィックに応じて通信用サーバーのCPUを制御することによる、消費電力最適化の商用化検討
• 局舎での液浸冷却装置 (注3) の商用活用に向けた検討
• 通信用サーバーの温度に応じた自動空調制御による空調消費電力の最適化検討
• Intel社製の大容量メモリー導入で通信用サーバー1台あたりの収容効率を向上させることによる、通信用サーバーの台数削減の検討

KDDIは、さまざまなCO2排出削減技術に取り組み、カーボンニュートラルな世界を実現していきます。

• 注1)

  2022年2月28日時点、KDDI調べ。

• 注2)

  KDDIラボ (豊洲) にて商用のトラヒックパターンを模擬した検証機器を用いて測定した結果、平均20%の消費電力削減を計測。

• 注3)

  2021年6月21日 ニュースリリース
  KDDI、三菱重工、NECネッツエスアイ、液浸冷却装置の活用および小型データセンターの実現に向けた実証実験を開始
  ～脱炭素化に向け、サーバーを冷却するための消費電力を削減～

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