2021年6月29日
KDDI株式会社 (本社: 東京都千代田区、代表取締役社長: 高橋 誠、以下 KDDI)、Deutsche Telekom (ドイツ テレコム) AG (本社: ドイツ ノルトライン=ヴェストファーレン州、CEO: Timotheus Höttges (ティモテウス ヘットゲス)、以下 ドイツテレコム)、MobiledgeX (モバイルエッジエックス), Inc. (本社: 米国 カリフォルニア州、CEO: Jason Hoffman (ジェイソン ホフマン)、以下 MobiledgeX)、Sturfee (スターフィー), Inc. (本社: 米国 カルフォルニア州、CEO: Anil Cheriyadat (アニール チュリアダット)、以下 Sturfee)、Mawari (マワリ), Inc. (本社: 東京都渋谷区、代表取締役: Luis Oscar Ramirez Solorzano (ルイス オスカー ラミレス ソロルサノ)、以下 Mawari) は2021年6月29日から、世界初 (注1) となる日本と欧州を横断するマルチアクセスエッジコンピューティング (MEC) を活用したPaaS (Platform as a Service) の実証実験 (以下 本実証実験) を開始します。
MECを用いたXRアプリケーションの実装に必要となるVPS (Visual Positioning Service) やXRコンテンツストリーミング技術を、API/SDKとして利用可能とするPaaSを実現することで、アプリケーション開発者のグローバル展開を支援します。
<本実証実験概要>
MECは5Gの低遅延の特長を活かしたXRや、自動運転、ロボティクスなどのユースケースでの活用が期待されています。しかし、アプリケーション開発者などがMECを活用したグローバルサービスを提供する場合、各国の通信事業者との個別検証が必要となり、早期のサービス展開が困難です。また、MECを用いたアプリケーションをグローバルへ展開するには、APIなどのミドルウェアを個別に構築・運用する必要があり、コスト増にもつながっています。
5社は、通信事業者団体GSMA (注2) の推進する「Telco Edge Cloudトライアル (注3)」に参加します。本実証実験を通じて、MECを用いたXRアプリケーションの実装に必要となるVPS (Visual Positioning Service) やXRコンテンツストリーミング技術をAPI/SDKとして利用可能とするPaaSを実現することで、お客さまの課題解決やグローバルビジネス機会の創出を支援します。今後は、5GとMECを活かしたユースケースの開発を進め、国や通信事業者に依存せず同品質のアプリケーションの提供を可能にするプラットフォームの実現を推進します。
なお、アプリケーション開発者やコンテンツクリエイターなどが、XRコンテンツのグローバル展開を容易に実現できるよう、API/SDKなどを「au VISION STUDIO」のウェブサイトに2021年10月以降公開します。
<本実証実験のユースケースのイメージ>
今後の社会において実現させたいことを5つの取り組みとして掲げ、5GやXRなどの先端テクノロジーとアイデアに加え、これまでKDDIが取り組んできたXR施策の知見をもとに、先進的な体験の企画、制作、社会実装に至るまでを1つのチームとして担います。
2020年12月から「AWS Wavelength」の商用提供を開始するほか、MECの商用展開やさまざまなユースケースの実装を推進しています。非商用利用においては、2021年3月に日本科学未来館で「HYPER LANDSCAPE」の実証実験を実施しました。