2021年6月21日
独立行政法人国立高等専門学校機構 明石工業高等専門学校 (所在地: 兵庫県明石市、校長: 神戸 宣明、以下 明石高専) とKDDI株式会社 (本社: 東京都千代田区、代表取締役社長: 高橋 誠、以下 KDDI) は、教育環境の整備などを通じて、地域産業を担うイノベーション人財を育成する包括的連携協定 (以下 本協定) を2021年6月21日に締結しました。
明石高専は、日本経済を支えてきたモノづくり、特に地域産業のリーダーとなる実践的な技術者の育成と輩出に力を注ぎ、Society 5.0社会に向かう現在、幅広い視野を持って社会課題解決ができるイノベーション人財の育成に取り組んでいます。
KDDIはグループ全体の人財育成コンテンツやアセットを活用し、地域の人が自らICTを活用し地域課題を解決できるデジタルトランスフォーメーション (以下 DX) 人財の育成に取り組んでいます。
両者は本協定により人的・知的資源を活用し、DXの推進をリードする人財の育成および地域に貢献し続ける人財の育成を目指していきます。
明石高専は、高度経済成長を支える技術者の育成を目的に、1962年に開校しました。60年近い歩みの中で、開校時の3学科 (機械工学科,電気工学科、土木工学科) から、現在では4学科 (機械工学科、電気情報工学科、都市システム工学科、建築学科) となり、さらに高度の教育・研究が行えるように設置された学科卒業後の2年制の専攻科課程として、機械・電子システム工学専攻と、建築・都市システム工学専攻が設けられました。育成する人材像として、『主体的に行動し、専門的・汎用的な知識・スキル・能力を活用して、プロフェッショナルとしての責任感と倫理観をもって、人・社会・自然に能動的・積極的にはたらきかけ、自分の使命を完遂する人』を掲げ、より幅広い分野に対応できる技術者の育成に努めてきました。入学直後に全員が受講するアクティブラーニング入門、データサイエンス入門、防災リテラシーをはじめ、2,3,4年生が学年と学科を横断してチームをつくって実施するPBL型授業「Co+work」など、多様な環境、地域社会との連携などを授業に取り入れ、変化の著しい社会に対応し、貢献できる人材育成に努めています。
KDDIは、これからも事業を通じてさまざまな社会課題の解決に取り組み続けるという決意をこめ、2030年を見据えたKDDIのSDGs「KDDI Sustainable Action~私たちの『つなぐチカラ』は、未来のためにある~」を策定しました。このたびの取り組みは、「暮らしをつなぐ~次世代の育成~、~地方・都市の持続的発展~」に該当します。
KDDIは、SDGsの達成に向け、事業を通じて解決する社会課題の一つとして、地方創生および教育事業に取り組んでいます。人財育成、ICTを活かしたビジネスの知見やファンドを軸にした地域企業のサポートに加え、教育における地域格差を解消するための環境整備もあわせて推進していきます。
地域や企業とのパートナーシップにより、サステナブルなビジネスモデルを構築し、課題を継続的に解決できる「地域の明日」を創っていきます。
<KDDIが目指す地方創生の姿>