2021年2月10日
KDDI株式会社 (本社: 東京都千代田区、代表取締役社長: 高橋 誠、以下 KDDI) とStation Digital Media, Inc. (本社: 米国カリフォルニア州、CEO: August Lopez、以下 Station Digital Media) は、つながるクルマやIoTデバイスなど、通信からサービスプラットフォーム・モバイルアプリケーションまで、KDDIがワンストップで海外展開していくため、2021年1月29日に資本業務提携契約 (以下 本提携) を締結しました。またKDDIは、KDDI America, Inc. (本社: 米国ニューヨーク州、代表取締役社長: 延原 正敏、以下 KDDIアメリカ) とともに、Station Digital Mediaが発行する株式の一部を取得し、KDDIの持分法適用関連会社化しました。
<ワンストップ提供イメージ>
Station Digital Mediaは、コネクティッドサービス向けのアプリケーションやプロダクトを提供する先進的アプリケーション・ベンダーです。優れたCX (カスタマー・エクスペリエンス)、デザインを備えるモバイルアプリケーションの企画・開発の実績を持ち、グローバルで複数の自動車メーカーから顧客体験価値の向上につながったとして高い評価を受けています。また、API (注1) 連携ツール、多言語対応アプリ管理ツール、プッシュ通知管理・分析ツールなど、さまざまなプロダクトをラインナップしており、コネクティッドサービスを提供するプラットフォームの迅速な構築・拡張と運用コストの低減に貢献しています。
KDDIは、「IoT世界基盤」(お客さまのデバイスに搭載された通信機を世界各国の回線にシームレスに接続するプラットフォーム) や、「グローバル通信プラットフォーム」(車載通信機を搭載した車両の位置情報から国や地域ごとに選定した通信事業者への自動的な接続と通信状態の監視を、統合的に行う) など、全世界で約1,600万 (注2) を超える法人向けIoTデータ通信回線を提供しています。特に「グローバル通信プラットフォーム」は、世界79の国と地域で人とクルマのつながりを広げるコネクティッドサービスの基盤として活用され、クルマのさらなる安全の提供や新しい体験価値の創出を実現しています。
このたび、通信レイヤーを提供するKDDIと通信の上位レイヤーのモバイルアプリケーションを開発するStation Digital Mediaが提携することにより、通信デバイスから先の通信ネットワークやIoTサービスプラットフォーム、モバイルアプリケーションまで、コネクティッドサービスをワンストップで提供できる体制を構築します。また、つながるクルマやIoTデバイスおよびエンドユーザー向けのアプリケーションから蓄積したデータを活用し、新たなビジネスの創出や展開をグローバルレベルで促進していきます。
つながるクルマやIoTデバイスのサービス提供に向けて、以下に取り組みます。
3社は本提携を通じて、世界中の自動車メーカーやさまざまな事業領域のお客さまと協力して、人とクルマやIoTデバイスの接点を拡大させ、顧客体験価値を高めるIoTサービスの普及に貢献していきます。
KDDIは、個人・法人のお客さま合わせて約5,800万の契約数を有し、通信を中心に周辺ビジネスを拡大する「通信とライフデザインの融合」を推進しています。個人のお客さまには主に「au」ブランドの移動通信と固定通信サービスに加えて、コマース・金融・エネルギー・エンターテインメント・教育などのライフデザインサービスを提供しています。海外では、ミャンマーとモンゴルにおいて個人のお客さま向けサービスを提供し、「通信とライフデザインの融合」モデルを展開しています。
さらに、法人のお客さまには、5GやIoTなどの技術を活用し、パートナー企業との連携によりお客さまのデジタルトランスフォーメーションをサポートするほか、KDDI「IoT世界基盤」や「TELEHOUSE」を軸に、グローバル規模でお客さまのビジネスに貢献するサービス・ソリューションをワンストップで提供しています。KDDIグループは、"社会の持続的な成長に貢献する会社"として、SDGsの取り組みを加速させ、お客さまや社会とともに持続的な成長・発展を目指していきます。
KDDIアメリカは、1989年に設立され、以降30年にわたりワンストップのICTソリューションを提供しています。米国に8拠点展開し、サービスエリアは北米だけでなく中南米もカバーしています。
また昨年より、コネクティッドカービジネスを開始しており、米国においてトヨタ自動車様とマツダ様にもサービスを提供中です。お客さまに最適なデジタルトランスフォーメーションを実現するべく、IoTやメッセージサービス、クラウドサービスの拡充とともに、アプリケーション分野でもコンサル・構築などを強化しています。こうした取り組みを通じて、お客さまの挑戦を全力でサポートしていきます。
Station Digital Mediaは、2013年にAugust Lopezにより設立され、コネクティッドカー向けモバイルソリューションを提供しています。ビジュアルデザイン、CX、モバイルアプリ企画開発を強みとして、グローバルレベルのいくつかの自動車メーカーの開発案件を獲得し、実績を上げています。コネクティッドカー・モバイル経験の深さと業界での技術的なリーダーシップを確立し、2019年にはエンジニアリングサービスから自社製のライセンス製品ビジネスへ展開を始めました。