2020年7月1日
株式会社NTTドコモ、KDDI株式会社、ソフトバンク株式会社の3社(以下「通信3社」)は、2020年7月1日(水)に、災害時に訪日外国人向けに、動画ニュースや災害時無料Wi-Fiの情報を4言語で配信するSMS(以下、「災害時訪日外国人支援SMS」)を開始します。災害対策基本法に定める指定公共機関である通信3社が連携することで、災害時に必要な情報をよりタイムリーに訪日外国人へ提供することが可能となります。
地震や台風が頻繁に発生する日本において、訪日外国人は慣れない土地や言語の壁もあり、災害による大規模停電や交通網への影響が発生すると、避難所や食料調達などの情報を入手することが困難な状況になります。通信3社は、2018年9月に発生した北海道胆振東部地震を契機に、連携に向けて協議を進めてきましたが、今回通信3社でSMSを配信する体制が整いました。
災害時訪日外国人支援SMSは、通信3社が被災エリアにいる海外からのローミングインユーザに向けて、共通の文面でSMSを配信するものです。配信内容は、日本政府観光局が運営する多言語で24時間365日対応可能なコールセンターの電話番号、災害時無料Wi-Fi、災害情報などを総合的に扱うNHKの外国人向けニュースサイト(多言語のサポートあり)のURLの情報です。訪日外国人の加入元携帯電話事業者ごとに配信対象者の国を判別し、それに応じて英語、韓国語、中国語簡体字、中国語繁体字の4言語で配信します。SMSの配信を通して、訪日外国人が災害の状況を素早く把握し、必要な対処ができるように支援します。
今後も通信3社は、お客さまの生活をより安心・安全・便利にしていくことを目指して、豊かなコミュニケーション環境を実現するさまざまな取り組みを進めていきます。
訪日外国人の加入元携帯電話事業者ごとに配信対象者の国を判別し、それに応じて英語、韓国語、中国語簡体字、中国語繁体字の4言語で配信します。(注1)
<配信内容>
(1)日本政府観光局(JNTO)提供の多言語対応コールセンターの電話番号
(2)外国人向けニュースサイトNHK WORLD-JAPANのURL
(3)災害時無料Wi-FiのSSID 「00000JAPAN」(注2)
<配信例>
被災地域における、ドコモ、KDDI、ソフトバンクのネットワーク網に在圏する全ての訪日ローミングユーザー
災害規模、交通影響等の被害発生状況などを踏まえて通信3社で総合的に判断し、配信の実施を決定します。昼夜や休日等を問わず、配信を行います。
詳細は各社のホームページなどでご確認ください。