2020年2月28日
鳥取県八頭郡智頭町 (やずぐんちづちょう) (町長: 寺谷 誠一郎、以下 智頭町)、株式会社LASSIC (ラシック) (本社: 鳥取県鳥取市、代表取締役社長: 若山 幸司、以下 LASSIC) とKDDI株式会社 (本社: 東京都千代田区、代表取締役社長: 高橋 誠、以下 KDDI) は、地方山間部の課題全般をICTで解決していくことを目指す「山村ICT化推進プロジェクト」(以下、本プロジェクト) を、2020年2月28日から共同で開始します。また同日、3者で「地域活性化を目的とした連携に関する協定」(以下、本協定) を締結しました。
<智頭町イメージ>
智頭町は、面積の9割以上が森林で、主要産業は林業です。少子高齢化が急速に進んでおり、林業をはじめとする地場産業の継承が難しくなっています。3者は、地方山間部が抱える「担い手不足による事業継続の困難さ」という課題を、「最新のICTを活用した新たな仕組みを開発し、実装する」ことにより、次世代の若者がUIJターンしやすい仕事を創出し、林業後継者を確保、育成することを目指します。
本プロジェクトおよび本協定の詳細については、別紙をご参照ください。
林業のみならず、地方山間部の課題全般をICTで解決していくことを目指し、3者で共同して推進するプロジェクトです。プロジェクト推進のための体制構築や人材教育を行い、将来的には、智頭町が自走できる形を目指します。
1. 地場産業のICT活用による活性化に関する事項
2. ICT利活用ノウハウの提供に関する事項
LASSICは2006年に鳥取県で創業し、『~鳥取発~ITで、地方創生』を経営理念に、ITを通じてポテンシャルや魅力に溢れた地方の活性化、地方創生の実現を目指している企業です。
東京に一極集中しているIT業界の経済活動を地方に分散させる"地方輸出"の仕組みづくりや、ITとアイデアで地方自治体の課題解決を支援する地域イノベーション支援事業、人や組織の状態を見える化し改善を支援する感情解析技術の研究開発などに取り組んでいます。
人々が心豊かに働ける環境を整えると同時に、社会に向けて新しい価値を発信し、日本全体の経済活動を盛り上げるべく、事業を推進しています。
鳥取県立智頭農林高等学校は農業学科の高校であり、専門科目における地域連携を取り入れた教育内容を推進するとともに、少人数指導 (学級) を生かした専門教育と特別支援教育の充実を図っています。
全国でも数少なく県内唯一となる森林科学科をはじめ、ふるさと創造科 (平成28年度改変)・生活環境科の3科を設置し、農林業の専門人材育成の取組を推進しています。
KDDIは、SDGsの達成に向け、事業を通じて解決する社会課題の一つとして、地方創生および教育事業に取り組んでいます。人財育成、ICTを活かしたビジネスの知見やファンドを軸にした地域企業のサポートに加え、教育における地域格差を解消するための環境整備もあわせて推進していきます。
地域や企業とのパートナーシップにより、サステナブルなビジネスモデルを構築し、課題を継続的に解決できる「地域の明日」を創っていきます。
今回の取り組みは、「KDDIが目指すSDGs」の「事業を通じて解決する社会課題」のうち、「地方創生」と「教育」に該当します。