2019年7月18日
KDDIは、有望なベンチャー企業への出資を目的とした「KDDI Open Innovation Fund 3号」(運営者: グローバル・ブレイン株式会社) を通じて、インドネシアでオンラインPeer to Peer (以下 P2P) レンディングプラットフォームによる小額ローンを提供するDigital Alpha Group Pte. Ltd. (本社: シンガポール、以下 Digital Alpha) に出資しました。
Digital Alphaは経済成長著しいインドネシアにおけるオンラインP2Pレンディングプラットフォームの「UangTeman (ウアントマン)」を運営しています。「UangTeman」においてDigital Alphaは独自のテクノロジーを活用し、ビッグデータから与信スコアリングを行い、個人・中小企業向けに無担保小額ローンを提供しています。利用者はスマートフォンの専用アプリやウェブサイトから、いつでもどこでも手軽にローンの申し込みが可能です。
ASEAN最大の人口2.6億人を有するインドネシアは、経済成長と共に中間所得層が増加しています。一方で国全体での銀行口座保有率は2017年時点で48% (注)、クレジットカード保有率は2% (注) と低く、新しいテクノロジーを活用した金融 (Fintech) 分野への期待が高まっています。
特に、P2Pレンディング市場では100社以上の事業者がインドネシア金融庁 (以下 OJK) に登録され市場は拡大期に入っていますが、OJKから正式な事業ライセンスを取得するには高度なテクノロジーや十分なリスクマネジメント、経験豊富な人材が必要とされており2017年以降、認可実績はありませんでした。Digital Alphaは2019年5月に正式な事業ライセンスを取得し、2019年7月時点で7社のみのライセンス事業者のうちの1社として、今後もインドネシアの金融市場の発展への貢献が期待されます。
KDDIは「通信とライフデザインの融合」を推進し、国内だけでなく海外の将来性のある有望なベンチャー企業へも出資を行い、ビジネス共創を目指していきます。