2019年5月31日
KDDIは、5G時代における新たなコミュニケーションシーンの創出や空間コンピューティング (Spatial Computing) への取り組みに向けて、nreal (エンリアル) (本社: 北京、CEO: Chi Xu、以下 nreal) と日本国内におけるXR技術を活用したスマートグラスの企画開発および日本展開を共同で推進する戦略的パートナーシップを締結したことをお知らせします。
今回締結したパートナーシップにおいては、nrealが開発したスマートグラス「nreal light」をベースに、KDDIが国内利用に向けた対応をサポートします。また、日本人が着用しやすいデザインへカスタマイズし、日本国内向けのスマートグラスとしての可能性について、実証実験を通じて検討していきます。さらに、今後の5G普及がもたらす変化を見据え、XR技術による時間と空間を超える体験の創出に向けて、2019年6月以降、nrealと共に、日本国内においてさまざまなパートナー企業と協力しながら、スマートグラスを活用した実証実験を推進します。
今後の実証実験で使用する「nreal light」は、単体で使用するものではなく、USB-Type Cケーブルでスマートフォン、もしくは米国クアルコム製のチップセットSnapdragon (TM) 845搭載の「nrealコンピューティングユニット」に接続することにより動作します。スマートグラス本体の軽量化や、安全性の確保、稼働時間の延伸を実現するほか、位置トラッキングにも対応したAR・VRアプリケーションを利用できます。
さらに、52度の広い視野角に加えて、わずか88グラムという従来のスマートグラスに無い軽さを実現しています。
<「nreal light」とスマートフォン接続利用イメージ>
<「nreal light」利用イメージ>
今回の戦略的パートナーシップ締結にあたり、nrealのCEOであるChi Xuは、次のように述べています。
「スマートグラスは日本で近く大きな市場になるでしょう。我々は、日本における大手通信会社であるKDDIと、この領域で次世代の空間コンピューティングの実現に携われることを大変光栄に思っております。」
KDDIは、「通信とライフデザインの融合」を推進し、"ワクワクを提案し続ける会社"として、XR技術を活用した5G時代における新たなコミュニケーションシーンの創出を推進し、新しい体験価値を創造していきます。
本体に搭載された3基のカメラによって空間認識を行います。
また、着用者が動き回った場合でも空間に表示された内容が固定されているように見える、「6DoF」でのトラッキングが可能です。
重量 | 約88g |
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対応視野角 | 約52度 |
搭載カメラ | 3基 |
対応スマートフォン | Android 8.0以上 |
スマートグラス「nreal light」に接続して利用します。
チップセットとして、Snapdragon (TM) 845を搭載し、重量は約170gです。
スマートフォンとBluetooth接続し、スマートグラス上で表示されるアプリやコンテンツを操作することができます。
重量 | 約20g |
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センサ | 感圧センサ搭載 |
出力 | ビルトイン230mAh充電式リチウムイオンバッテリー搭載 10時間の連続使用可能 |
接続方式 | Bluetooth 省エネ型ワイヤレス接続 |