KDDI山口衛星通信所、開所50周年のお知らせ
2019年5月8日
KDDIの国際衛星通信サービスを半世紀にわたって支えてきたKDDI山口衛星通信所は、このたび、2019年5月10日に開所50周年となります。
これに先立ち、2019年5月8日に開所50周年の記念式典を開催しました。
<KDDI山口衛星通信所外観>
KDDI山口衛星通信所は、1969年5月に、国際衛星通信の西の関門局として開所して以来、数々の国際イベントや国際ニュースの映像伝送など、日本の国際通信における重要な役割を担ってきました。現在でもKDDI唯一の衛星通信所として南極昭和基地を含めアメリカ・アジア・ヨーロッパなどへ高品質な衛星通信サービスを提供していることに加え、災害時の臨時通信においても重要な役割を果たしています。
KDDIは、今後もお客さまに安心・安全な通信ネットワークを確保し、これまで以上に信頼性の高い通信サービスを提供していきます。
<別紙>
■山口衛星通信所の概要
1. 所在地
山口県山口市仁保中郷123
2. 主要業務
インド洋と太平洋上空の通信衛星を通じた、世界各国との国際通信、船舶等との通信、国際テレビジョン伝送
3. 歴史
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- 1969年5月
- 山口衛星通信所開所 (国際電信電話株式会社)
- 1969年7月
- 山口第1アンテナ (直径27.5m) で英国皇太子立太子礼を日英間で初めてテレビ衛星中継
- 1969年7月
- アポロ11号関係のテレビ衛星中継 (ヨーロッパへ中継)
- 1972年1月
- 札幌冬季オリンピックをテレビ衛星中継
- 1972年8月
- ミュンヘン・オリンピックをテレビ衛星中継
- 1978年11月
- 船舶との通信のため、マリサットシステムによる海岸地球局を開局
- 1979年1月
- 世界初の南極 (昭和基地) からテレビ衛星中継
- 1979年11月
- インテルサット衛星の追跡管制業務を開始 (現在の第1電波望遠鏡)
- 1980年10月
- 山口第2アンテナ (直径34m) の運用開始
- 1985年2月
- 山口第3アンテナ (直径34m) の運用開始
- 1988年5月
- 世界最高峰チョモランマ山頂からのテレビ衛星中継
- 1988年9月
- ソウル・オリンピックのハイビジョン方式によるテレビ衛星中継
- 1990年2月
- インド洋向けインマルサットアンテナ (直径18m) 運用開始
- 1991年11月
- 太平洋向けインマルサットアンテナ (直径18m) 運用開始
- 1992年7月
- バルセロナオリンピック大会をテレビ衛星中継
- 1997年9月
- 山口第5アンテナ (直径18m) 運用開始
- 2001年9月
- 山口第4アンテナを国立天文台へ譲渡
- 2007年3月
- 茨城衛星通信所の閉所
- 2008年7月
- 山口第6アンテナ (直径11m) 運用開始
- 2009年3月
- 山口第7アンテナ (直径18m) 竣工
- 2011年11月
- テレビ第6、第7アンテナ (直径13m) の竣工
- 2016年1月
- 山口第2アンテナを山口大学へ貸出
- 2016年2月
- テレビ第8アンテナ (直径9.4m) の竣工
- 2019年5月
- 開所50周年