2019年2月21日
岐阜県飛騨市 (市長: 都竹 淳也、以下 飛騨市) と、KDDI株式会社 (本社: 東京都千代田区、代表取締役社長: 高橋 誠、以下 KDDI) は、ICTを活用した飛騨市の地域活性化に関する協定 (以下 本協定) を2019年2月21日に締結しました。
また、飛騨市の水田の水管理省力化を目的とした、ICTを活用したスマート農業システムの実証事業 (以下 本実証事業) を2019年4月より開始し、水管理の作業時間を約80%以上削減することを目指します。
飛騨市、KDDIが保有するそれぞれの資源を有効に活用し、同市の地域が抱えるさまざまな課題解決のための取り組みを協働で検討し、地域を活性化することを目的に、以下のとおり連携協定を締結します。
本協定を通じて、飛騨市とKDDIは、相互連携と協働による活動を推進し、5G時代を見据えたICTをはじめとする双方の資源を有効に活用することにより、飛騨市の地域活性化を図っていきます。
詳細は別紙をご参照下さい。
飛騨市の農業は、他地域と同様に「農家の高齢化」,「担い手不足」による「就農人口の減少」という課題を抱えています。水田の水管理はお米の収量や品質に密接に関係しており、生育ステージや気象状況などに応じた細かな水管理が求められています。また、大規模農家は離れた場所にある複数の水田を耕作するため、点在する圃場をひとつひとつ目視で確認する水管理労力は、総労働時間の約5割を費やしており、水管理の省力化が課題となっています。
さらに、これまでは農業従事者の経験と勘で、圃場の水位の調整を実施していましたが、昨今、大雨などの異常気象などにより、データに基づく管理が必要となっています。
お米のブランド化を図る飛騨市と地域課題に関する意見交換を実施するなかで、農業における水管理の省力化とデータの見える化を望む声が多いことから、本実証事業に取り組むに至りました。
本実証事業において、「水田センサー」と「自動水門装置」を導入し、水管理の省力化により作業負荷の軽減を図るとともに、生育のムラを解消して収穫量の向上および品質の安定化を図る取り組みを進めていきます。本実証事業は2019年4月より開始し、水管理の作業時間を約80%以上削減することを目指します。
<水田管理省力化実証事業イメージ>
<水位センサー>