2018年10月24日
KDDIは、全国の20歳~39歳の有職男女1,000名を対象に『ワカモノの資産運用に関する調査2018』を実施しました。
人生100年時代といわれる現在、私的年金制度であるiDeCo (個人型確定拠出年金) など、長期的な資産形成に適した制度が開始され、資産運用方法において選択の幅が広がっています。資産運用・投資に対する意識調査結果をまとめましたのでお知らせします。
調査により、「資産運用でお金を増やしたい」という人は半数以上となり、資産運用に意欲的な人が多数派であることが分かりました。20代男性では半数を超える人が「人生100年時代に磨きたいのは貯蓄テクニックより投資テクニック」と回答するなど、投資に対する関心の高まりが伺い知れます。
「人生100年時代」といわれる超長寿社会が到来しつつある日本において、個人がゆとりある老後の生活を実現するためには、計画的な資産形成を早めに開始していく必要があるのではないかと考えられています。近年はiDeCo (個人型確定拠出年金) など、長期的な資産形成に適した制度が拡充され、資産運用方法の選択の幅は広がっているといえます。
こうした状況のなか、ワカモノ世代の資産運用・投資に関する意識や実態について明らかにするため、調査結果をまとめました。
調査対象 | 20歳~39歳の有職男女 (ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員が母集団) |
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調査期間 | 2018年6月22日~6月26日 |
調査方法 | インターネット調査 |
調査地域 | 全国 |
有効回答数 | 1,000件 (有効回答から、男女・世代別が均等になるように抽出) (内訳) 男性500名 (20代・30代 各250名) 女性500名 (20代・30代 各250名) |
詳細は、別紙をご参照ください。
資産運用でお金を増やしたいと思うワカモノは53.9%と半数以上となった。
性年代別にみると、「増やしたい」と思う人の割合が最も高いのは30代男性 (60.8%) で6割を超えた。
資産運用は難しいと思う人 (78.6%) は約8割となった。
男女別にみると、男性では73.2%、女性では84.0%と、女性の苦手意識の高さが明らかになった。
公的年金は国が運営・管理していても不安だという人は71.8%となった。
男女別にみると、「不安だ」という人の割合は、女性では76.4%と約8割となった。
公的年金の積立金運用は不透明だと感じる人は82.3%となった。
男女別にみると、男性では75.2%、女性では89.4%と、不透明だと感じる人は女性のほうが多い。
将来、受給できる年金額が掛金以上になると思わないという人は83.0%となった。
男女別にみると、男性では77.0%、女性では89.0%となった。
老後の生活について、公的年金のみでは生活できないと思う人は86.0%となった。
男女別にみると、女性では91.6%と9割を超えた。
理想のパートナーは、「資産運用力が高い人」と「家事力が高い人」では、どちらが近いか聞いたところ、「家事力が高い人」を選んだ人は53.4%で、「資産運用力が高い人」(46.6%) よりも高くなった。
男女別にみると、男性は「家事力が高い人」(62.2%) が多数派、女性は「資産運用力が高い人」(55.4%) が多数派だった。
人生100年時代に磨きたいテクニックは、「投資テクニック」と「貯蓄テクニック」では、どちらが近いか聞いたところ、「投資テクニック」という人は39.1%、「貯蓄テクニック」という人は60.9%となった。
性年代別にみると、「投資テクニック」を磨きたいという人は20代男性 (50.8%) で最も多く、半数を超えた。
投資経験がないのは恥ずかしいと感じる人の割合は10.0%となった。
男女別にみると、男性では14.4%、女性では5.6%となった。
若いうちに投資テクニックを磨きたいと考える人は47.2%と約半数となった。
性年代別にみると、「若いうちに磨きたい」という人は30代男性 (52.0%) で最も多く、半数以上となった。
資産運用をするなら、自分は「攻める (フォワード) タイプ」と「守る (ディフェンダー) タイプ」では、どちらが近いか聞いたところ、「フォワードタイプ」が29.9%、「ディフェンダータイプ」が70.1%となった。
男女別にみると、「ディフェンダータイプ」が男性では58.8%、女性では81.4%と、攻めより守りを重視する人の割合は男性よりも女性が高い結果となった。
投資経験がある人は24.9%となり、ワカモノの4人に1人が投資経験者だった。
男女別にみると、男性では34.4%、女性では15.4%となった。
性年代別にみると、投資経験がある人は30代男性 (42.0%) に多く、4割以上となった。
投資経験者 (249名) に、資産運用でこれから (または、これからも) 活用したいものを聞いたところ、1位「株式投資」(57.0%)、2位「定期預金・貯金」(47.4%)、3位「投資信託」(44.6%) となった。「個人型確定拠出年金 (iDeCo)」を選んだ人の割合は17.3%となった。
投資経験者 (249名) に、資産運用で活用の仕方を学びたいものを聞いたところ、1位「株式投資」(46.6%)、2位「投資信託」(28.1%)、3位「FX (外国為替証拠金取引)」(18.9%) となった。「個人型確定拠出年金 (iDeCo)」を選んだ人の割合は16.1%となった。
資産運用を任せるとしたら「優秀なAI」と「優秀なファンドマネージャー」では、どちらに任せたいか聞いたところ、「優秀なファンドマネージャー」(53.3%) が「優秀なAI」(46.7%) を上回った。
男女別にみると、男性では「優秀なAI」(52.2%)、女性では「優秀なファンドマネージャー」(58.8%) が多数派となった。
投資未経験者 (751名) に、どのようなことが実現したら、投資を行ってみたいという気持ちが強くなると思うかを聞いたところ、1位「少額から投資できる」(33.6%)、2位「スマホで資産運用・資産管理ができる」(32.5%)、3位「手数料が無料 (買付手数料など)」(28.5%) となった。「手続きがスマホで簡単にできる (口座開設や買付など)」(22.0%) や「節税になる (所得控除になるなど)」(20.2%)、「スマホアプリが使いやすい」(20.1%) と回答した人の割合はそれぞれ2割以上という結果になった。
2002年から開始されたiDeCo (個人型確定拠出年金) は、毎月一定の掛金を投資信託や定期預金などに積み立て、60歳以降に年金または一時金で受け取る私的年金制度である。
iDeCoの認知率 (「知っていた」人の割合) は51.9%、iDeCoを魅力的だと思う人の割合は46.7%だった。
男女別にみると、認知率は男性では57.6%、女性では46.2%となった。
iDeCoのいくつかの特徴について、それぞれ魅力的だと感じる人の割合をみると、「運用益が非課税になること」では58.8%、「年間の掛金の全額が所得控除の対象になること」では57.5%だった。「2017年1月から、企業年金のあるサラリーマンや公務員、専業主婦も加入が認められたこと」では56.7%、「月額5,000円から始められること」では56.6%、「証券会社や銀行、投資信託会社を通じて加入できること」では50.4%という結果となった。
パートナー (恋人・配偶者) がどのようなお金の使い方が上手だったら、胸キュンするか (ステキだ・頼もしいと思うか) を聞いたところ、1位「貯蓄上手」(48.0%)、2位「投資上手 (株、投資信託など)」(27.9%)、3位「絆消費上手」「コト消費上手」(同率19.2%) となった。
男女・居住地別にみると、「投資上手」を選んだ人の割合が最も高いのは東海地方在住の女性 (38.0%) で約4割となった。
自分の資産運用を任せたい有名人を聞いたところ、1位「堀江貴文さん」、2位「池上彰さん」、3位「林修さん」となった。
"上昇株"のイメージにあてはまると思う芸能人について、カワイさが急激に上昇している女性芸能人を聞いたところ、1位「石原さとみさん」、2位「新垣結衣さん」、3位「広瀬すずさん」となった。
カッコよさが急激に上昇している男性芸能人を聞いたところ、1位は「竹内涼真さん」、2位は「菅田将暉さん」、3位は「玉木宏さん」だった。
人気が急激に上昇しているアイドルグループを聞いたところ、1位は2017年に日本レコード大賞を受賞した「乃木坂46」、2位は2018年にCDデビューした「King & Prince」、3位は「欅坂46」「嵐」という結果となった。