札幌ドームにおけるプロ野球のARスポーツ観戦の実証実験に成功

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~スマートグラス上で選手のコンディションがリアルタイムに表示、野球観戦における新しい体験価値を提案~

  • KDDI株式会社

2018年10月3日

KDDIは、5G時代を見据えスポーツ×通信 (スポーツテック) による新しい体験価値の創出を目的に、2018年10月2日、札幌ドーム (北海道札幌市) にて、Osterhout Design Group (本社: 米国カリフォルニア州、CEO: Ralph Osterhout、以下 ODG) が開発したスマートグラス「R-9」を用いて野球観戦時に選手のコンディションなどのスタッツ情報 (以下、スタッツ情報) がリアルタイムに確認できる新しい野球観戦の実証実験 (以下 本実証実験) に成功しました。

本実証実験では、2018年10月2日に開催された北海道日本ハムファイターズ 対 埼玉西武ライオンズにおいて、MR (Mixed-Reality) 技術を活用し、30名の一般のお客さまにスマートグラス「R-9」を貸し出し、現実の野球観戦とスタッツ情報や中継映像、実況・解説音声のリアルタイム配信を重ね合わせて表示する新しい体験を実現しております。
また、R-9のカメラから実際の球場にて抽出した特長点から、視聴者が見ている座席位置を推定し、座席位置から見えるグラウンドに合わせ、情報を3次元に可変させて重ね合わせています。

なお、本実証実験における試合および、選手データは、データスタジアム株式会社 (本社: 東京都港区、代表取締役社長: 加藤 善彦) より提供いただきました。

<実際の実証実験の様子>

さらに、本実証実験に協力いただいた北海道日本ハムファイターズの森野貴史氏 (ゲストリレーション部部長) は次のように述べています。
「今回のKDDIとのARグラスを活用した実証実験により、野球観戦の新たな体験価値を見出せるのではと感じました。より多くの野球ファンにスタジアムに足を運んでもらえるきっかけになる事を期待しています。」

KDDIは、2018年6月に沖縄セルラースタジアム那覇 (沖縄県那覇市) において国内初となる5Gタブレットを活用した4K高精細映像のリアルタイム自由視点配信の実証実験や、2018年7月には、仮想現実技術を用いて、自宅などのスタジアム外からプロ野球観戦をVR空間で楽しむことを可能にしたVR観戦プラットフォーム「XRstadium」の提供、さらにはスポーツクライミングにおける自由視点映像生成技術の開発など、"ワクワクを提案し続ける会社"として、5G時代に向けたスポーツ×通信 (スポーツテック) を推進し、新しい体験価値を創造していきます。

KDDIとODGは、5G普及がもたらす変化を見据え、日本国内におけるxR技術を活用したスマートグラスの企画開発を共同で推進するパートナーシップを2018年4月に締結しており、本実証実験においてもODG製のスマートグラスを活用しています。

新規ウィンドウが開きますスマートグラス動画

詳細は別紙をご参照ください。


<別紙>

■実証実験概要

1. 実施内容

  • スマートグラス「R-9」を活用した野球観戦を一般のお客さまに無料で提供する実証実験を実施。
  • 実証実験に参加したお客さまの声を通じて商用化に向けたサービス受容性の確認・検証。

2. AR野球観戦システムについて

データスタジアム社より提供されたスタッツ情報をスマートグラス「R-9」に表示し、球場におけるお客さまの野球観戦体験の向上が期待。

  • (1)

    個別対戦成績

    現在の打者および投手毎の個別対戦成績を表示。
    打率、安打数、打点、奪三振数、与四球数、与死球数、調子度のスタッツを表示。

  • (2)

    中継映像

    現在の中継映像を、実況・解説音声とともに配信。

  • (3)

    1球ごとのコース情報、打者のホットゾーン

    1球毎の球種・コース・球速・結果と、打者のホットゾーンを表示。

  • (4)

    試合テキスト速報

    打席の結果や盗塁など、試合で起こった直前の事象をテキスト形式で表示。
    席を立って戻ってきた際や、途中から入場されたお客さまが試合を把握することも可能。

  • (5)

    スコアボード

    イニングスコアボード (各イニングに更新) を表示。

  • (6)

    方向別打率

    画像認識にて、お客さまが見ている地点にあわせて、実際の打席からの方向別打率をMR (Mix Reality) 形式で表示。

<スタッツモード>

<フィールドモード>

■データスタジアム株式会社とは
データスタジアムは、2001年の設立以来、プロ野球・Jリーグ・バスケットボール・ラグビーなどのデータを取得・蓄積・分析し、スポーツ団体やチーム・クラブ・選手に対して強化や戦術向上のためのソリューションを提供しています。
また、ファンやメディアに対してもさまざまなデータやデータを活用・応用したエンターテインメントコンテンツを提供し、スポーツの新しい楽しみ方を提案しています。

3. 実施期間

2018年10月2日

4. スマートグラス「R-9」について

  • 重さ約181g (6.4オンス)
  • 50°の広い視野角
  • シネマワイド22:9と16:9表示に対応
  • デュアルステレオカメラ搭載
  • 約1,300万画素のフロントカメラ搭載
  • クアルコム製Snapdragon (TM) 835搭載
  • 6DoF (Six Degrees of Freedom) 対応
  • SLAM (Simultaneous Localization and Mapping) 対応

<スマートグラス「R-9」>

  • 社名および商品名等は、それぞれ各社の商標または登録商標です。


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