2018年6月4日
KDDIは、2018年6月4日より、海運業界をはじめとする船舶向けに、インマルサット社 (本社: 英国ロンドンLSE: ISAT.L、CEO: Rupert Pearce) の衛星通信サービス「インマルサットFleet Xpress」(以下 FX) の提供を開始します (注1)。
近年、海運業界は、船主やオペレーターなどによる船舶の運航支援やエンジンなどの遠隔監視のほか、乗組員によるスマートフォンの利用など、船舶におけるブロードバンド化に対するニーズが急速に進行しています。これまで主に船舶向けに提供している衛星通信サービス「インマルサットFleet Broadbandサービス」(以下 FB) は、天候に左右されることなく安定して通信ができる反面、通信速度は受信最大432kbps (注2) までという特徴がありました。
このたび提供を開始する「FX」は、「FB」の約18倍の速度を持つ受信最大8Mbps (注2) の高速・大容量通信が可能な衛星通信サービス「インマルサットGlobalXpressサービス」(以下 GX) に「FB」を組み合わせた、船舶向けハイブリッド高速衛星通信サービスです。
「FX」は、船内に専用機器を置くことで、「GX」の高速通信を提供できるほか、降雨などの影響で高速通信が難しい時は「FB」に自動的に切り替えることで、海上にいながらも地上と同様に、エリアや天候に左右されない安定した通信環境を実現します。
また、提供料金はデータ従量制の「FB」と異なり、月額固定 (注3) となるためお客さまは利用額を気にする必要がありません。
インマルサット社海事部門のGert Jan-Panken営業担当副社長は次のように述べています。
「KDDIは、日本において長年にわたりインマルサットのパートナーであり、30年間にわたり海事市場の進化するニーズを支援する、強力なチームを構築してきました。インマルサット社は海上通信の新しい規格を設定しており、KDDIはFleet Xpressのパートナーネットワークに加わりました。」
KDDIは、「通信とライフデザインの融合」を推進し、"ワクワクを提案し続ける会社"として、法人のお客さまのビジネスに貢献し、新しい体験価値を創造していきます。
詳細は、別紙をご参照ください。
「インマルサットFleet Xpress」は、海上における広域及び大容量通信のブロードバンド化を目的とした、船舶向けハイブリッド衛星通信サービスです。
Kaバンド (注4) の「GX」回線により受信最大8Mbps (注2) の高速通信がご利用可能なほか、天候などの影響を受けてKaバンドが利用できない環境では、天候に左右されにくいLバンド (注5) の「FB」回線に自動的に切り替えることで、シームレスで信頼性の高い通信がご利用いただけます。
また、「FX」は、データ通信中であっても約5チャンネルの音声通話の同時利用が可能なほか、アンテナの直径が100cmと65cmの2つの異なるモデルを用意しており、船舶の大きさに合わせて最適な設置が可能になります。さらに、船内の通信管理機器 (注6) をご利用いただくことで業務目的と船員個人利用目的での帯域制御が可能となります。
提供プランは「CIR (注7) 設定なしタイプ」、「CIR設定あり送受別速度タイプ」、「CIR設定あり送受同速度タイプ」の3タイプを用意しており、送受信速度などによってさまざまなプランを用意しています。詳細については営業担当者もしくは法人お客さまセンターへお問い合わせください。
2018年6月4日
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