2018年4月4日
KDDIは、2018年3月2日から3月5日の4日間、全国の15歳~79歳の男女1,000名を対象に『「さよなら現金」意識調査2018』を実施しました。
クレジットカードや電子マネーなど、現金のやり取りを伴わない電子決済の利用が拡大している中、近年はフィンテックにより革新的な技術が生まれ、日常生活でのキャッシュレス化は以前にも増して進んでいるといえます。脱現金・キャッシュレスに対する意識調査結果をまとめましたのでお知らせします。
調査により、「自分は現金決済主義だ」と回答した人は4割と少数派であり、脱現金・キャッシュレスの意識が浸透しつつあることが分かりました。電子マネーやプリペイドカードの利用シーンに関して、「チャージ不足でもたつくと恥ずかしい」と7割が回答し、オートチャージ機能に対するニーズの高さが伺い知れます。
日本人の現金決済主義は根強いといわれていますが、電子決済手段の多様化、スマートフォンなどのデバイスの普及やフィンテックといった技術革新によって、世界的な潮流である「脱現金・キャッシュレス化」が日本においても着実に進行しています。
日本では、電子マネー、クレジットカード、携帯キャリア決済、デビットカード、プリペイドカードなどの利用が拡大してきましたが、近年では自動でチャージすることができるオートチャージ機能を持つカードの登場が消費者の利便性向上に寄与しています。電子マネーやプリペイドカードのような、世代を問わず広く手軽に使える電子決済手段がこれからますます充実し、キャッシュレス社会へ向かう動きが加速することが期待されています。
こうした状況のなか、脱現金・キャッシュレスに関する意識や実態、電子決済利用ニーズを明らかにするため、調査結果をまとめました。
詳細は、別紙をご参照ください。
自身が現金決済主義 (できるだけ現金で決済したいタイプ) だと思う人 (39.7%) は少数派であることが、明らかになった。
性年代別にみると、現金決済主義だと思う人の割合が最も高いのは20代女性 (61.4%) で6割を超えた。
一方、現金決済主義だと思わない人の割合が最も高いのは60代女性 (79.5%) で8割となった。
「現金が必要」「現金がないと困る」と思うシーンについて、現在と将来予想をそれぞれ聞いたところ、「結婚祝いなどのご祝儀」(現在55.4%、将来予想53.0%) と「神社などでのお賽銭」(現在53.0%、将来予想48.7%) が高い結果となった。他方、「自動販売機での支払い」(現在47.7%、将来予想21.4%) では「脱現金」が進むと予想する人が多くなった。
勤め先からの給与の受け取り方法をみると、「現金手渡し」のケースがある人は10.8%になった。
居住地別に「現金手渡し」の割合をみると、中国・四国地方在住の人では20.0%と高くなった。
自分で会計をするセルフレジを怖いと思う人は30.0%、そう思わない人は70.0%となった。利便性の高さで注目が集まるセルフレジだが、利用に消極的な人もいる結果となった。
性年代別にみると、「怖い」と思う人は70代女性 (48.7%) で最も多く、約半数となった。
現在発行されている紙幣・硬貨についての人気・不人気の投票では、廃止にしてほしくない紙幣・硬貨の1位は「一万円札」(63.8%)、廃止にしてもいい紙幣・硬貨の1位は「二千円札」(55.7%) だった。
使い勝手が悪いと思うのは1位「二千円札」(60.1%)、デザインが好きなのは1位「五百円玉」(30.1%) となった。
タンス預金をしている人 (381名) がどの紙幣・硬貨を貯めているかをみると、1位は「五百円玉」(49.9%) という結果となった。
紙幣や硬貨の完全廃止に賛成する人の割合は13.8%となった。
男女別にみると、男性では16.2%、女性では11.4%と、男性が「さよなら現金」の意識が高い。
性年代別にみると、賛成する人の割合は、30代男性 (22.7%) が最も高い結果となった。
チャージ不足 (注) でもたついたことがある人の割合は22.0%となった。
年代別にみると、もたついたことのある人の割合は、20代 (37.3%) が最も高い結果となった。
チャージ不足のせいで、自分の後ろに列を作ってしまったという経験がある人は10.5%、経験がないという人は89.5%となった。
年代別にみると、自分の後ろに列を作ってしまった経験がある人の割合は、20代 (22.3%) が最も高くなった。
さらに、チャージ不足で後ろの人から冷たい視線を浴びたことがある人の割合は12.1%となった。
年代別にみると、経験がある人の割合は20代 (25.3%) が最も高い結果となった。
チャージ不足でもたついている人に対する意識を聞いたところ、イライラしたことがある人は30.8%となった。性年代別にみると、イライラしたことがある人は20代女性 (47.0%) で最も多く、約半数となった。
他方、胸キュンしたことがある人は3.6%と、僅かにみられる程度となったが、性年代別にみると、20代男性が8.4%、30代男性が8.3%となった。
チャージ不足に関する意識について聞いたところ、チャージ不足でもたつくと恥ずかしいと感じる人の割合は69.3%となった。
性年代別にみると、恥ずかしいと感じる人の割合は10代男性 (80.5%) で最も高い結果となった。
自動でチャージできるオートチャージ機能を便利だと思う人 (70.6%) は7割を超えた。
性年代別にみると、便利だと思う人の割合が最も高いのは、20代女性 (85.6%) で8割半となった。
チャージ不足でもたついているとオトコ/オンナを下げると思う人の割合は32.7%となった。
男女別にみると、男性では36.2%、女性では29.2%と、オトコ/オンナを下げると思う人は女性よりも男性に多い。
性年代別にみると、オトコ/オンナを下げると思う人の割合が最も高いのは70代男性 (51.3%) で半数以上となった。
これから普及が進むと思う電子決済方法を聞いたところ、「電子マネー」(62.9%) が最も多い結果となった。また、事前にチャージしておくことで手軽に使える「プリペイドカード」は24.9%、最近話題となっている「仮想通貨」は20.9%となった。
性年代別にみると、プリペイドカードがこれから普及すると感じている人は10代男性 (51.2%) に多く、半数超となった。
電子決済方法の普及がさらに進み、100%キャッシュレスの時代が来るのは何年後だと思うか聞いたところ、「10年以内」とする予想が最多で、34.3%となった。
デート相手への好感度が上がる"○○"レスを聞いたところ、男性回答では1位「約束の時間にきちんと来てくれる『遅刻』レス」(52.6%)、2位「デートをすっぽかさない『ドタキャン』レス」(40.2%)、3位「トラブルに遭遇したときでも落ち着いている『あたふた』レス」(33.0%) となった。他方、女性回答では1位「約束の時間にきちんと来てくれる『遅刻』レス」(61.2%)、2位「トラブルに遭遇したときでも落ち着いている『あたふた』レス」(58.2%)、3位「デートをすっぽかさない『ドタキャン』レス」(51.4%) という結果となった。
男女差が目立ったのは、「トラブルに遭遇したときでも落ち着いている『あたふた』レス」(男性33.0%、女性58.2%) などだった。
「スマートに支払いをする『キャッシュ』レス」に対して好感度が上がると回答した割合は、男性 (17.4%) より女性 (26.4%) で高くなった。
デート相手への好感度が下がる"○○"レスを聞いたところ、男性回答では1位「テーブルマナーが全くない『マナー』レス」(40.2%)、2位「店員に敬語を使って話さない『敬語』レス」(35.6%)、3位「予約や計画が全くない『段取り』レス」(32.6%) となった。他方、女性回答では1位「テーブルマナーが全くない『マナー』レス」(59.8%)、2位「店員に敬語を使って話さない『敬語』レス」(55.6%)、3位「体調が悪いのに気遣ってくれない『気遣い』レス」(55.2%) という結果となった。
男女差が目立ったのは、「体調が悪いのに気遣ってくれない『気遣い』レス」(男性31.2%、女性55.2%) や「人の話を聞いてくれず相槌も打ってくれない『そだねー』レス」(男性30.8%、女性52.6%) などだった。
「チャージ不足で恥ずかしがっている姿もカワイイ」と思う女性芸能人の1位は「綾瀬はるかさん」と「新垣結衣さん」となり、「チャージ不足でも動じないハートの強さを持つ」と思うスポーツ選手では「イチローさん」がダントツ、2位は「羽生結弦さん」となった。
最後の一万円札が発行されるとしたときに、その肖像画に選ばれたら嬉しいと思う人物を聞いたところ、芸能人部門では1位「ビートたけしさん」、2位「タモリさん」、スポーツ選手部門では1位「イチローさん」、2位「羽生結弦さん」という結果となった。
また、文化人部門では1位「ビートたけしさん」、2位は「手塚治虫さん」だった。