2018年3月29日
KDDIは、インバウンド (訪日外国人旅行者) 受け入れに対して多くの小売店が抱える決済や多言語対応などの課題を解決するため、スマートデバイスを活用したインバウンド受け入れ環境構築と提供に向けた取り組みを開始します。これに伴い、2018年4月1日より、日光表参道鉢石 (はついし) 会と協力し、期間限定でのトライアルを実施します。
日本を訪れる外国人観光客は年々増加傾向にあり、2017年には前年比2割増となる2,869万人のインバウンドが日本を訪れています (注1)。本トライアルでは、今後も増加する見込みのインバウンドの受け入れ環境構築のために、全国の中小規模の小売店や商店街が抱える決済や多言語対応に関する課題の解と、観光客の利便性向上を目指します。
本トライアルでは、KDDIと株式会社ソラコム (本社: 東京都世田谷区、代表取締役社長: 玉川 憲、以下 ソラコム) が共同開発した、IoT向け回線サービス「KDDI IoTコネクト Air」を活用することで、決済デバイスおよび決済システム、多言語通訳・翻訳と通信環境をまとめて簡単にかつ安価に導入が可能となります。期間中は、日光表参道鉢石会に加盟している10店舗にタブレットを設置し、クレジットカード (注2) やAlipay決済 (注3)、多言語通訳・翻訳 (注4) が利用可能となります。また、小売店での環境構築に加えて、本トライアルによるスマートデバイスでの決済可能店舗や観光に必要な情報を簡単に検索することができる「商店街マップ」をスマートフォンやタブレット、パソコンむけに提供します。
本トライアルを通じて、キャッシュレス決済や、多言語翻訳・通訳サービスの環境構築及び提供を目指して検討、検証を進めていきます。
KDDIは、訪日外国人旅行者の満足度や安心感の向上、旅行者数増加やリピート率の上昇、観光等による地域経済への波及に寄与するため、ICTを活用した「おもてなし」の実現に向けた取り組みを進めていきます。また、通信事業者としてのノウハウやお客さまに寄り添ったライフデザイン企業としてのアセットを活用して、地域の課題解決や、地域をより豊かにするための取り組みをサポートしていきます。
<注釈一覧>