KDDI、ヤマトグループのピッキングシステム「FRAPS (フラップス)」とスピード輸送ネットワークを活用した大型物流センターの運用を開始

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~物流効率の向上で、お客さまやauショップへのスピーディーな納品を実現~

  • KDDI株式会社
  • ヤマトホールディングス株式会社

2016年1月27日

KDDI株式会社 (本社 東京都千代田区 代表取締役社長 田中孝司、以下「KDDI」) は、ヤマトホールディングス株式会社傘下のヤマトロジスティクス株式会社 (本社 東京都中央区 代表取締役社長 本間耕司、以下「YLC」) が提供するクラウド型のピッキングシステム「FRAPS (フラップス) (Free Rack Auto Pick System)」を、新大型物流拠点「KDDI東日本物流センター」(神奈川県相模原市 ロジポート橋本) 内に導入し、2016年1月27日より運用を開始しました。
ヤマトグループが持つFRAPSと小口多頻度輸送が可能なスピード輸送ネットワークを活用することにより、お客さまやauショップ (以下、店舗) からご注文いただいた商品のスピーディーな配送など、更なる利便性を向上させる物流の改革を進めて参ります。

1. 背景

KDDIでは、auスマートフォンのアクセサリーを含めた周辺商材の取扱量が増加するなど、店舗における日々の荷物受入れ業務が増大しています。さらに、2015年12月には「au WALLET Market」の全国展開を開始したことで、今後を見据えた、よりスピーディーな配送や店頭における負荷軽減など物流効率と輸送能力の向上に取り組む必要がありました。
一方、ヤマトグループは、小口多頻度輸送が可能なスピード輸送ネットワークに、新たな付加価値を付ける「バリュー・ネットワーキング」構想を掲げ、企業の物流改革の支援を推進しています。
今回、KDDIは「KDDI東日本物流センター」を新設し、YLCがビジネスモデル特許を持つFRAPSを導入。FRAPSと、ヤマトグループのノウハウとスピード輸送ネットワークを連携させ、同一店舗向けの複数の注文をマージして店舗へ一括納品することで、各店舗の業務負荷の軽減、物流コスト削減と、お客さま満足度の向上を実現します。

2. 見込まれる効果

KDDIは、FRAPSの持つ「デジタルピッキングシステム」や「マージソータ」の導入とスピード輸送ネットワークの活用により、auをはじめとした各商品やサービスの物流事業における「作業効率の向上」、「輸送能力の向上」、「物流拠点の統合」といったこれまでの課題を解決するだけでなく、お客さまやauショップから希望された商品のスピーディーな配送が可能となります。
具体的な効果は以下3点です。

  • (1)

    商材多様化に対応する物流網の更なる強化

    • [1]
      分散化された物流拠点を統合し、「FRAPS (フラップス)」を活用することで、入荷から出荷までのフロー (ピッキング等の工程) を従来比約30%効率化し、さらに「マージソータ」の活用で、同一納品先へまとめた状態での一括納品が実現します。
  • (2)

    発注から納品までのリードタイムを短縮

    • [1]
      作業効率向上により、当日配送をはじめとしたきめ細かい配送を実現し、商品をご注文いただいたお客さまやauショップへのスピーディーな納品が可能になります。
    • [2]
      商品の発送をロジポート橋本に隣接する厚木ゲートウェイを活用することで、関東・中部・関西のお客さまやau ショップ、店舗へのスピード輸送を実現します。
    • 中部ゲートウェイ (2016年10月稼働予定)・関西ゲートウェイ (2017年11月稼働予定)
  • (3)

    「クロスマージ」による店舗側での業務効率化とコスト削減
    複数のサプライヤーからKDDI東日本物流センターに入庫された商品を、店舗毎にピッキングし、マージ処理することが可能になり、店舗への納品を1つの荷物に集約・梱包して届けることが出来ます。店舗側も、1回で複数のサプライヤーの商品を受入れできるため、無駄な仕分けや、店舗在庫の必要がなくなるとともに、「物流情報の見える化」で供給側、調達側双方の生産性と品質の向上を実現します。

3. ヤマトグループのFRAPSについて

「FRAPS」は、「Free Rack Auto Pick System」の略で「バリュー・ネットワーキング」構想の1つのエンジンである「クラウド型のネットワーク」を実現するための、可動式ラックを並べたロールボックス・パレットと、デジタルピッキングのラインを併せ持つ、YLCがビジネスモデル特許を持つシステムです。
「FRAPS」では「事業者が在庫を分散せず、大消費地近くに複数拠点を持つ事業者と同様のスピードと品質を実現します。従来のスピード配送は、自前の倉庫と3PL事業者の倉庫を大消費地の近くに持ち、購入者へ配送を行う方法が一般的ですが、複数拠点に在庫を分散する必要があるため、物流コストの上昇は、やむを得ないとされてきました。しかし、このFRAPSを活用すれば、事業者の倉庫の一部をヤマトグループのネットワーク上に組み込み、その在庫をネットワーク上で流動させることにより、大消費地の近くに、あたかも自社の倉庫の一部があるかのような運用が可能になります。その結果、事業者は在庫を分散することなく配送の品質とスピードを向上させ、さらにコストを押さえることが可能となります。

4. 今後の展開

KDDIとヤマトグループは、本拠点を活用し今後もお客さまに商品をいち早くお届けすることに加えて、より付加価値の高いサービスの提供を目指してまいります。

5. KDDI東日本物流センター施設概要

基本情報 場所 神奈川県相模原市緑区大山町4番7号
総床面積 約50,400m2
対応商品 au携帯電話・スマートフォン
au +1 collection

「KDDI東日本物流センター」外観 ピッキングシステム「FRAPS」


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