No.2014-194
2014年11月12日
KDDI (旧KDD)、米国AT&T社及びハワイアンテレコム社が1964年に運用を開始した、世界初の太平洋横断電話ケーブルである第一太平洋横断ケーブル (以下、TPC-1) が、電気・電子・情報関連の分野での歴史的偉業を認定する「IEEEマイルストーン」(注1、2) に認定されました (注3)。
TPC-1は、1964年6月19日に運用を開始した、日米間の国際電話を疎通する世界初の太平洋横断電話ケーブルで、日本~グアム~ハワイ間の約1万kmに渡って敷設されました。TPC-1は、東海道新幹線開通等と並び、1964年10月に開催された東京オリンピックを控え、国家的規模のプロジェクトとして開通したものであり、当時の池田首相とジョンソン米大統領が記念通話も行いました。
1964年当時、国際電話で一般的だった短波通信では、接続時間が長く、雑音も多く、相互に同時に会話ができない等の問題がありましたが、TPC-1によりこれらの問題が解消されました。TPC-1の技術は、その後の光ファイバー海底ケーブル建設技術の基礎となり、現在のインターネット時代の主要な通信インフラ技術に大きく貢献した事が認められ、「IEEEマイルストーン」に認定されました。この賞は、グラハム・ベルの電話など、社会に大きく貢献した発明などに与えられるものです。
なお、KDDIのIEEEマイルストーン認定は、2009年11月の「太平洋横断衛星TV中継 (茨城衛星通信センター)」、2012年4月の「G3ファクシミリの国際標準化」に続き3度目となり、同一の個人・団体で3件の認定は、国内最多となります。
KDDIは、2020年の東京オリンピックに向けて、放送分野での8K動画の商用化や通信分野では10Gbpsを目指す第5世代移動通信技術の開発等による通信サービスの高度化、多様化に向けた取り組みを進め、今後もお客さまの生活を豊かにする高品質な通信基盤を創造していきます。
詳細は別紙をご参照ください。
別紙:世界初の太平洋横断電話ケーブルが歴史的偉業に認定