2025年3月31日
KDDI株式会社
KDDIは2025年3月31日、気候関連財務情報開示を活かした自然関連財務情報開示支援モデル事業(通称:ネイチャー開示実践事業)の成果を更新した、「TNFDレポートv3」(以下 本レポート)を公開しました。
KDDIは本レポートを通して積極的な情報開示を進め、事業上のリスク低減やビジネス機会の創出に取り組み、生物多様性の保全を目指します。
2023年9月にTNFD(注1)提言v1.0が公表されて以来、賛同企業が順調に増加し、情報開示を進める企業も増加するなど、国内外で自然に関する情報開示への関心・要請は高まっています。一方で、自然に関する情報開示では、企業が自社の事業内容に応じて自ら項目を設定し分析する必要があり、その点に課題を抱えている企業も多くあります。このような状況から、環境省においてTNFD開示の質的向上・量的拡大を目的とした本事業の募集が行われ、2024年9月、KDDIは事業実施企業3社のうちの1社として採択されました。(
注2)
環境省の伴走支援のもと、自然に関する「シナリオ分析」を実施・成果をレポートに更新しました。
シナリオ分析は、環境や市場の変化に応じて複数のシナリオを想定し、事業に関連する生物多様性のリスクと機会を特定する手法です。
分析の結果、通信事業を運営する際、急速な自然破壊などの環境変化が発生した場合、通信設備に対する影響のリスクがあることが示されました。
また、企業に対して自然や環境への配慮が一層求められるなどの市場の変化が生じた場合、当社の有するICT/IoTを活用し、自然や生物と共存するまちづくりや、農業や漁業のような第一次産業に貢献するビジネスの機会が増加すると示されました。
KDDIは今後も、パートナーとともに、生物多様性の保全をはじめとする社会課題解決に向けた取り組みを推進していきます。
KDDIは、事業と社会の持続的成長を実現していく上で、豊かな自然環境を守ることが必要不可欠であると考えており、その実現のため中長期の環境保全計画「KDDI GREEN PLAN」を掲げています。本件も生物多様性の保全に向けた取り組みの1つです。
KDDI GREEN PLANの詳細はこちら(中長期の環境保全計画「KDDI GREEN PLAN」を策定)をご参照ください。