2024年7月25日
KDDI株式会社
株式会社バイオーム
KDDI株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長CEO:髙橋 誠、以下 KDDI)、株式会社バイオーム(本社:京都府京都市、代表取締役:藤木 庄五郎、以下 バイオーム)は2024年7月25日から、スマートフォンアプリ「Biome(バイオーム)」を活用し、東北沿岸の自然歩道「みちのく潮風トレイル」の生物多様性を調査する「三陸いきものクエスト(以下 本取り組み)」を開始します。
KDDIは、東日本大震災で津波被害に遭った地域の復興を応援するため、これまでも通信やデジタル技術を使った企画を展開してきました。本取り組みは、環境省、青森県八戸市、岩手県宮古市の協力を得て、東北地方の沿岸に整備された「みちのく潮風トレイル」の沿線で、東北沿岸部の自然豊かな魅力を学び、後世に伝える活動に繋げることを目的として実施します。
本取り組みで可視化した生物多様性データを環境省、八戸市、宮古市へ共有し、沿岸の環境保護に活用することで、生物多様性保全の取り組みを支援します。
KDDIグループは、パートナーの皆さまとともに社会の持続的成長と企業価値の向上を目指すサステナビリティ経営を推進し、中長期環境保全計画「KDDI GREEN PLAN」における重点課題として「生物多様性保全」に取り組んでいます。本取り組みは、「ICT・データなどを活用した、生物多様性の可視化・回復の支援」に該当します。
生物の分布状況を把握し、生物多様性保全の基盤情報として活用していくために開発されたスマートフォン向け無料アプリケーションです。日本国内のほぼ全種(約10万種)の動植物を収録し、最新の名前判定AIによって、ユーザーが撮影した画像から生物の名前を判定します。図鑑・地図・SNS・クエストなど、ゲーム感覚で楽しめる仕掛けが充実しており、「いきものを見つける」という体験をより楽しく、より身近にしてくれます。これまで、全国の約95万人以上のユーザーの手で700万件以上の生物データが投稿され、蓄積されてきました。これらのデータは、要望に応じて環境保護団体や研究機関などに提供されています。
みちのく潮風トレイルは、2024年6月9日で全線開通5周年を迎えました。
東日本大震災後に「グリーン復興プロジェクト」の取組の一つとして、青森県八戸市から福島県相馬市までの4県29市町村にまたがる全長1,000キロを超える長距離自然歩道です。復興に貢献することを狙いとし「みちのく潮風トレイル(東北太平洋岸自然歩道)」として整備されました。
クエスト実施終了後は、みちのく潮風トレイルの2つのサテライトで投稿の結果をもとに、地域の方々と一緒に生物多様性を学ぶ取組みを行います。
種差海岸インフォメーションセンター
種差海岸の自然・文化の紹介を行っており、体験型プログラムも提供しています。
種差海岸で見られる植物は600種以上と言われており、時期によって見られる動植物が変わることが魅力です。キュッキュッと音がする大須賀海岸の「鳴砂」の浜や、天然の芝生が見られます。
浄土ヶ浜ビジターセンター
三陸復興国立公園やビジターセンター周辺の自然や散策情報やイベント企画運営を行っています。
浄土ヶ浜の地名は、天和年間(1681~1683)に宮古山常安寺七世の霊鏡竜湖(1727年没)が、「さながら極楽浄土のごとし」と感嘆したことから名付けられたと言われており、三陸を代表する景勝地の一つです。透明度の高い海では海岸生物を観察することができます。