京都大学芦生研究林にて森林保全ボランティア活動を実施

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2024年7月3日

KDDI株式会社

KDDIは2024年6月16日、京都大学フィールド科学教育研究センター芦生研究林(京都府南丹市)で、生態系保全を目的とした森林保全ボランティア活動を実施しました。4回目となる今回の活動には、KDDIおよびグループ会社の社員とその家族39名が参加しました。

芦生研究林では1990年代後半より、ニホンジカによる下層植生の過採食と生態系の改変が進行したことから、集水域全体を囲う大規模シカ排除柵2基と、多数の小型柵を設置して、植生の回復に努めています。

今回は、在来植物の回復を目的に、外来種のツルニチニチソウの駆除(除草)を行いました。ツルニチニチソウは、ヨーロッパ原産で園芸品種として持ち込まれたのですが、乾燥や寒さにも強く、毒性を持っているためシカが食べず、自然のなかで分布域を拡大してきています。その結果、在来植物が生育しにくくなっています。
また、ツルニチニチソウは、ツルを伸ばして広がり、その節々から根を張り、葉や茎だけを取り除いても根が残っていると枯れずに芽吹いてきます。そこで、駆除活動では、ツルニチニチソウが再び生えてこないように、ツルだけでなく熊手を使ってガッチリ張った根ごと掘り出しました。結果、合計184kgものツルニチニチソウを除草し、芦生研究林の生物多様性保全に貢献できました。

活動後、芦生研究林の象徴である樹齢数百年ともいわれる巨大なカツラの木の周囲を散策して、木の放つ偉大な存在感に癒され、参加者一同、多様で豊かな森林の保全に貢献したことを実感して帰路に着きました。

KDDIグループは、KDDI VISION 2030において「『つなぐチカラ』を進化させ、誰もが思いを実現できる社会をつくる。」を掲げ、パートナーの皆さまとともに社会の持続的成長と企業価値の向上を目指すサステナビリティ経営を推進していきます。

(参考)

新規ウィンドウが開きます京都大学フィールド科学教育研究センター芦生研究林

▲写真1:ツルニチニチソウ駆除活動場所前での集合写真

▲写真2:ツルニチニチソウ駆除前(左)と▲写真3:駆除後(右):赤枠部分

▲写真4:駆除活動の様子 [1]

▲写真5:駆除活動の様子 [2]

▲写真6:ツルニチニチソウ

▲写真7:京都大学・芦生研究林の位置


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