2023年10月24日
KDDI株式会社
KDDIは2023年10月14日に、環境保全計画「KDDI GREEN PLAN 2030」で重点課題として掲げている「生物多様性保全」を推進することを目的に、高尾山(東京都八王子市)で森林保全活動(以下 本活動)を行いました。本活動は2013年度から継続して取り組んでおり、今回で25回目となります。
当日は、KDDIおよびグループ会社の社員とその家族32名に加え、本活動に一緒に取り組む東京都立工芸高校の先生・生徒ら9名と、小児がんの子ども達とその家族を支援するNPO法人エゴノキクラブから子ども達とその家族16名がボランティアとして参加し、高尾山を中心に活動する自然保護団体「高尾グリーン倶楽部」スタッフの指導のもと、本活動を実施しました。
好天に恵まれた秋空のもと、山を落葉広葉樹林との混交林に誘導するために、落葉広葉樹8種(オニグルミ、カツラ、トチノキ、ヤマグリ、ヤマザクラ、イタヤカエデ、エノキ、ホオノキ)を、合計約100本植樹しました。また、前回植樹した木々の育成状況を確認し、常緑広葉樹や下層植生といった中低木や高木幼樹の育成を妨げる灌木類の除伐作業なども行いました。
また今回は、急斜面を含む山に登ることが困難な参加者でも生物多様性を体験することができる活動にするために、植樹や除伐の活動と並行して、森林体験施設(以下 施設)「高尾グリーンセンター」付近において「高尾グリーン倶楽部」スタッフの指導のもと、草木染めや紙漉き、木工細工などを体験した後、株式会社バイオームが提供するスマートフォンアプリ「Biome(バイオーム)(注)」を活用した生物データの収集を行いました。「Biome」には最新の名前判定AIが搭載されており、動植物の専門家でなくても、写真を撮影するだけで動植物の種類を判定でき、精度の高い生物データの収集が可能となります。参加した子どもたちは思い思いに「いきもの図鑑」を作成しました。
また、施設周辺は通信環境が不安定であったことから、「Starlink Business」を設置することでインターネットアクセス回線を構築し「Biome」が利用できる環境構築を行いました。
参加者からは「植えた木に自分の名札を付けたので、また会いに来たい」「Biomeでいろんな生物のことがわかって楽しかった」との声がありました。参加した全員が「生物多様性保全」に貢献し、多様で豊かな森林育成の一助になることを実感する1日となりました。
KDDIグループは、KDDI VISION 2030において「『つなぐチカラ』を進化させ、誰もが思いを実現できる社会をつくる。」を掲げ、パートナーの皆さまとともに社会の持続的成長と企業価値の向上を目指すサステナビリティ経営を推進していきます。
<参加者の皆さま>
<植樹作業の様子など>
<木工細工体験の様子など>
<「Biome」を活用した自然観察の様子など>
バイオームは、生物多様性の価値を社会に浸透させることを目指して2017年5月に設立された京都大学発のベンチャー企業です。世界中の生物の分布データを取り扱った生物情報プラットフォームを構築するため、情報収集ツールとして、いきものコレクションアプリ「Biome(バイオーム)」の開発・運営を行っています。
<企業概要>
株式会社バイオームは、KDDI Green Partners Fundの出資先企業です。