2022年11月21日
KDDIは、神奈川県藤沢市が2022年11月から事業化 (注) をスタートした「視覚障がい者のためのスマホ教室」に開催協力をしました。
本教室は、視覚障がいのある皆さまから「スマホの使い方を教えてくれる人や場所がない」「視覚障がい者が使えるアプリを知らない」などの声をうけ、藤沢市点字図書館とKDDI南関東総支社の協業により実現しました。スマホの活用を通じて自立支援を促し、デジタルデバイド解消の実現を目指します。
今回の事業化スタートに向け、本年1月から点字図書館職員、視覚障がい者およびボランティアとの意見交換やトライアルのスマホ操作体験教室の実証開催を重ねてきました。スマホ操作体験教室は計6回開催し、延べ30名にご参加いただきました。
まずは視覚障がいのある方の行動特性をきちんと理解するために、視覚障がいのある方々が「どんなことで苦労されているのか」「どんなことが出来たら嬉しいのか」など十分にヒアリングし、これまでの生活に変化を与えワクワクを感じていただけるような、スマホの活用を通じて自立支援を促すスマホ教室を設計しました。
藤沢市は、本年10月に藤沢市広報誌「広報ふじさわ」より参加者を募り、本年11月から「視覚障がい者のためのスマホ教室」の事業化をスタートしました。初回は2022年11月1日に、藤沢市点字図書館で開催され、本教室の講師はKDDI社員3名が務めました。
本教室では、教材のスマートフォンにau三太郎キャラクターの名前を登録し、背面に点字シール、液晶画面の四隅にシールを貼り触診性を高める工夫や、画面が見えなくても操作可能な「Voice Over」や「Siri」を使うことによるスケジュール登録・音声通話に加えビデオ通話によって災害時に出口の方向を誘導してもらう体験などを行いました。参加者からは「スマホをもっと使って楽しみたい」との声を多数いただきました。
KDDI社員講師による「視覚障がい者のためのスマホ教室」は、今後も定期的な開催を予定しており、自治体が推進するDXを通じたデジタルデバイド解消の取り組みを支援し、地域共創を実現への貢献を目指します。
これからも、視覚障がいのある方々に寄り添いながらデジタルデバイド解消の取り組みを積極的に行ってまいります。
KDDIグループは、KDDI VISION 2030において「『つなぐチカラ』を進化させ、誰もが思いを実現できる社会をつくる。」を掲げ、パートナーの皆さまとともに社会の持続的成長と企業価値の向上を目指すサステナビリティ経営を推進していきます。
<トライアルのスマホ操作体験教室の様子>
<教材のスマホと資料>
<スマホ教室の様子>