KDDIおよび京都大学芦生研究林、舞鶴工業高等専門学校への感謝状贈呈式およびVR連携成果発表会を開催

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2022年11月15日

独立行政法人国立高等専門学校機構舞鶴工業高等専門学校
国立大学法人京都大学フィールド科学教育研究センター芦生研究林
KDDI株式会社

KDDIと国立大学法人京都大学フィールド科学教育研究センター芦生研究林 (以下、京都大学芦生研究林) は2022年9月28日、独立行政法人国立高等専門学校機構舞鶴工業高等専門学校 (以下 舞鶴工業高等専門学校) への感謝状贈呈式およびVR連携成果発表会を開催しました。

KDDIと京都大学芦生研究林は2020年から、芦生研究林保全のため、静止画のVR制作や寄付などのさまざまな連携を行ってきました。
両者は、コロナ禍で利用者が落ち込んだ芦生研究林でのガイドツアーの認知度向上や森林保全のための寄付促進、大学での授業・教育で活用する目的で、静止画のVRから一歩進めて、VR動画を制作することを企図しましたが、技術力あるサポートが必要でした。
そのため、KDDIが包括連携協定を締結している舞鶴工業高等専門学校を紹介し、京都大学芦生研究林が舞鶴工業高等専門学校に依頼する形でVR動画の制作が開始されました。
そして、京都大学芦生研究林の監修のもと、舞鶴工業高等専門学校HANDMADE部が、1年間かけてVR動画を3本制作したことに感謝の意を表するための感謝状贈呈式および、3者の共同プロジェクトの成果としてVR動画を発表するVR連携成果発表会を開催しました。

■3者共同プロジェクトのVR動画について

KDDIは各種制作上のサポートを行い (通信機器や製作に係るPCの提供、通信環境の整備等)、舞鶴工業高等専門学校HANDMADE部は京都大学芦生研究林監修のもと、芦生研究林の魅力や危機を伝えるVR動画を3本制作しました。
芦生研究林は、下記のとおり、近畿有数の原生的な森林として有名ですが、近年は若者への認知度が低下しており、さらに新型コロナウィルス感染症によりガイドツアーの利用者数も伸び悩んでいます。芦生研究林の魅力をPRし、一般の方に芦生研究林の森を楽しんでいただくとともに、森林の植生回復や教育研究のための芦生研究林基金への寄付へのご協力を呼びかけていく必要があります。加えて、新型コロナウィルス感染症が継続し、リアルでの体験が難しいなか、新たなデジタル森林教育コンテンツの開発を進める必要があります。そこで、静止画VRではなく、芦生研究林の自然をよりビビッドに体験して頂けるよう、VR動画を制作しました。
2021年10月にガイドツアーにいざなう第一作目のVR動画を完成させ、今年度は「シカの食害による植物の衰退」、「四季の風景と動植物」のタイトルの2本のVR動画を完成させました。

<芦生研究林に訪問し撮影を行う舞鶴高専学生たち>

<VR動画「四季の魅力編」>

■各種イベント・大学教育における芦生研究林VR動画の視聴

共同プロジェクトの集大成として、2022年6月18日に、ロームシアター京都において開催された「京都大学創立125周年記念アカデミックマルシェ」の芦生研究林ブースにて、今回制作したVR動画3本をお披露目いたしました。
当ブースでは、本VR動画を、KDDI「VR同時視聴システム」を用いて提供し、128名のお客さまに体験いただきました。
その後各種イベント・大学教育の場で、当該VR動画は活用され、みなさまに芦生研究林のすばらしさを鑑賞いただいております。

<森林VRに歓声をあげる子どもたち>

<芦生研究林ブースにおける、舞鶴高専・京大芦生研究林・KDDI関係者の集合写真>

今後も、KDDIは地域や企業とのパートナーシップにより地域共創に取り組んでまいります。

KDDIグループは、KDDI VISION 2030において「『つなぐチカラ』を進化させ、誰もが思いを実現できる社会をつくる。」を掲げ、パートナーの皆さまとともに社会の持続的成長と企業価値の向上を目指すサステナビリティ経営を推進していきます。

(参考)

■京都大学芦生研究林について

本研究林は、1921年、学術研究及び実地演習を目的として、旧知井村の九ヶ字共有林の一部に99年間の地上権を設定し、芦生演習林と称したことに始まります。
2003年4月、フィールド科学教育研究センターの発足に伴い、「京都大学フィールド科学教育研究センター 森林ステーション・芦生研究林」と改称されました。
近畿地方有数の面積の原生的なブナ林が残り、生物多様性の保全の面からも非常に重要かつ貴重な地域です。2016年に指定された京都丹波高原国定公園のなかでも特に保護すべき地域と指定されています。

新規ウィンドウが開きます京都大学芦生研究林HP

■舞鶴工業高等専門学校について

舞鶴工業高等専門学校は、1965年に設置され、本科は4学科 (機械工学科、電気情報工学科、電子制御工学科、建設システム工学科) で、専攻科は総合システム工学専攻の3コース (電気電子システム工学コース、機械制御システム工学コース、建設工学コース) で構成されています。
舞鶴工業高等専門学校の確かな「ものつくり教育」は産業界で広く認められ、卒業生は、技術立国としてこれからのSOCIETY5.0を担うエンジニアとして、また地域の課題を解決するソーシャルドクター、地域振興を進めるソーシャルイノベータ―としての活躍が望まれています。

新規ウィンドウが開きます舞鶴工業高等専門学校HP

<京都大学フィールド科学教育研究センター芦生研究林と舞鶴市の位置関係>

■KDDIの地域共創

KDDIは、SDGsの達成に向け、事業を通じて解決する社会課題の一つとして、地域共創に取り組んでいます。ICTを活かしたビジネスの知見や、人財育成、ファンドを軸にした地域企業のサポートに加え、教育における地域格差を解消するための環境整備もあわせて推進していきます。地域や企業とのパートナーシップにより、課題を継続的に解決することで「地域の明日」を創っていきます。


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