産官学連携ケータイ教室の効果測定結果と2016年度KDDIスマホ・ケータイ安全教室について

このページを印刷する

2016年3月28日

KDDI株式会社

KDDIは、2015年6月から、一般社団法人ソーシャルメディア研究会、兵庫県警察 、兵庫県内4市 (相生市、たつの市、三木市、養父市) の教育委員会と連携し、地域一体での産官学連携ケータイ教室を実施しました (注1)。地域の状況を反映した親しみやすいケータイ教室の開催を通じて、子どもたち全体の情報リテラシーの底上げおよび地域の安心・安全の向上に貢献することを目指しました。

講座受講前後に、児童・生徒に対し、情報リテラシーに関するアンケート (計7問) を実施し、講座受講によるトラブル回避傾向の変化について効果測定 (注2) を行ったところ、次の3項目について、特に大きな改善が見られました。

(問1) 依存回避のためのルール作りの必要性 ⇒ 14.3%アップ
(問4) トラブル時は大人に相談 ⇒ 18.7%アップ
(問7) ネットや無料通話アプリへの書き込みは慎重に行う ⇒ 15.8%アップ

これらは、「実話をもとにしたリアリティあるKDDIケータイ教室の映像教材を使用したこと」、「年齢の近い学生講師が自らの失敗体験談を語りトラブルを身近に感じてもらったこと」、「県警が同行し顔が見える相談先となったこと」など、産官学が連携して取り組んだ成果であると考えられます。

この結果をうけ、2016年度もさらに規模を拡大して、産官学連携ケータイ教室を開催します。また、新しい動画や題材を取り入れ、子どもたちの意識をさらに喚起するために、全国で開催するケータイ教室で使用している教材等の一部リニューアルを行います。

(1) 新たに、次の4教材を追加します。

<2016年度新教材>

[1] ゲーム依存と課金トラブル

[2] インターネットで知り合う危険性、写真の位置情報によるトラブル

[3] 詐欺、架空請求によるトラブル、炎上

[4] 誹謗中傷や写真などの情報発信トラブル

(2) 名称を、より現状や講座内容にマッチした「KDDIスマホ・ケータイ安全教室」に変更します。

児童・生徒が安心・安全にスマホ・ケータイを使用し、役立てることができるよう、引き続き子どもたちの情報リテラシーの向上に努めてまいります。

新規ウィンドウが開きますKDDIスマホ・ケータイ安全教室


効果測定結果

KDDIケータイ教室の実施前後にインターネットリテラシーに関するアンケート (計7問) を実施し、講座受講によるトラブル回避傾向の変化について、効果測定を行いました。

<アンケート対象者>

兵庫県相生市、たつの市、三木市、養父市の小学校8校 (537名)、中学校3校 (526名)

<アンケート実施時期>

2015年6月~12月

全体
好ましい回答の比率 (事前)好ましい回答の比率 (事後)
問1 ゲーム機やスマホ等を使うっときは、何時でやめるか決めようと思っている 56.4% 70.7%
問2 友達を撮った写真を勝手にネットにあげるのはよくないと思う 89.6% 93.0%
問3 ネットの掲示板で自分のメールアドレスを教えるのは危険だが、アプリの連絡先 (IDと呼ばれる) くらいなら教えても危険はないと思う 62.9% 71.3%
問4 友達とネットでひどいけんかをしてしまったら、先生やおうちの人に早めに相談しようと思う 64.8% 83.5%
問5 友達がいたずらをしているところを写真に撮ってネットに載せても、自分がいたずらをしていなければ怒られることはない 76.3% 85.5%
問6 何度もやりとりしてからだったら、ネットで知り合いになった人と会っても大丈夫だと思う 82.8% 85.9%
問7 ネットでのメールや無料通話アプリ (LINE等) でのやりとりは、トラブルが起こりやすいので、注意して書き込もうと思っている 73.3% 89.1%
全体 72.3% 82.7%


  • この記事に記載された情報は、掲載日時点のものです。
    商品・サービスの料金、サービス内容・仕様、お問い合わせ先などの情報は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。