2016年2月29日
KDDI株式会社
2月14日日曜日、KDDI株式会社ならびに株式会社KDDI研究所は、兵庫県たつの市教育委員会、中部大学・三島浩路教授の協力の下、たつの市立龍野東中学校の2年生を対象に、スマートフォンを活用した防災教育・情報モラル教育の実践授業を実施しました。
本授業では、課外活動をしている最中に自然災害が発生したという設定で、スマートフォンを利用して災害状況に関する情報を集め、その情報をもとに地図上で安全に避難所までたどり着くルートを探しました。情報を集める過程では、必要な情報とそうでない情報の取捨選択の重要性や、受け手の立場を意識しながら情報を正しく伝える大切さ、難しさを学びました。また、授業参観に来ていた保護者の方々も参加し、子供たちがスマートフォンで情報収集する様子を見て、文字でコミュニケーションをとることの難しさを実感し、日頃のスマートフォン利用の実態を垣間見ていただきました。
KDDIは2005年度より全国の学校へおうかがいし、「KDDIケータイ教室 (安心・安全講座)」を無料で実施しています。今年度は、たつの市など兵庫県内4市において、兵庫県警、兵庫県立大学の竹内和雄准教授と協力して、産官学が連携し、多角的に問題解決を図るケータイ教室も実施しています。
従来からのケータイ教室は、トラブル回避の予防的目的で行っていますが、本授業は、積極的に活用してもらう目的で、スマートフォンを災害等に役立てる使い方をお教えしました。スマートフォンが家族・友人間のコミュニケーションツールであるばかりではなく、危険回避や人のために役立つものであることを発見し、同時に、文字によるコミュニケーションの限界 (相手からは意図がわからない等) を再認識するきっかけになったと思われます。
・授業の中で、スマートフォンを使って災害情報を集める生徒の皆さん
・子供たちと一緒に授業に参加した保護者の皆さん
・グループチャットを利用して災害情報を交換する様子