2021年8月5日
KDDI株式会社
株式会社ナウキャスト
KDDI株式会社 (本社: 東京都千代田区、代表取締役社長: 髙橋 誠、以下 KDDI) と株式会社ナウキャスト (本社: 東京都千代田区、代表取締役CEO: 辻中 仁士、以下 ナウキャスト) は、機関投資家の投資判断における位置情報データの活用で協業し、KDDIが有する位置情報ビッグデータとナウキャストのデータクレンジング (注1) 技術を活用した国内製造業350銘柄とREIT (注2) 61銘柄の「指定区域来訪データ」の提供を2021年8月5日から順次開始します。
「指定区域来訪データ」は、位置情報ビッグデータを活用したKDDIの統計人口データサービス「KDDI Location Data」を通じて提供され、人の移動や活動量を高頻度かつ高精細に把握し、人流データをもとにした企業の売上予測などの投資判断に貢献します。
<「指定区域来訪データ」提供イメージ>
消費や景気の状況をいち早く把握できる購買情報や決済情報などのオルタナティブデータに注目が集まっています。特に人の移動をとらえる人流データは、商業施設やオフィス施設の人出を推測して売上予測につなげられることから機関投資家などの投資判断への活用が進んでいます。一方、機関投資家自ら大量の人流データの収集や株式銘柄と関連付けたデータの分析を行う必要があり、これらの処理に膨大な時間がかかるため、機動的な投資判断に活用しづらいという課題がありました。
「指定区域来訪データ」は、KDDIの位置情報データから国内製造業350銘柄とREIT61銘柄を対象に、銘柄ごとの重要拠点における人流データや経度緯度情報を抽出します。その抽出データをもとに、ナウキャストがバイアスの排除や店舗・ブランド・企業への名寄せ、時系列に沿った銘柄コードへの紐付けなどのデータクレンジングを行います。両社の連携により、大量のデータ収集・処理を高精度かつ迅速に行えるようになり、機関投資家の最新の人流データを基にした機動的な投資判断の活用に貢献します。
KDDIとナウキャストは、オルタナティブデータの提供を通じて、適正な投資判断の促進を図るとともに、金融経済の活性化への貢献を目指します。
国内製造業350銘柄とREIT61銘柄に紐づく重要拠点の人流データの提供
データの提供期間 | 2017年以降 |
---|---|
提供単位 | 取得日から前々日までのデータを日次で提供 |
提供形式 | CSVファイル |
提供データ情報 | 指定区域における来訪者数統計データ、関連する銘柄コード、銘柄名、住所、緯度・経度など |
<人流データの利用について>
データの利用にあたり、利用者から位置情報利活用の個別同意を取得、個人識別子の暗号化などの匿名化 (統計加工) 処理を実施し、プライバシー保護に配慮しています。
国内製造業350株式銘柄 | 2021年9月以降 (予定) |
---|---|
REIT61銘柄 | 2021年8月5日 |
以下のお問い合わせ先から、個別にお問い合わせください。
こちらからお問い合わせください。
お客さまがご希望の対象期間、対象エリアにおいて、個別に同意を得たauスマートフォンの端末から定期的に蓄積するGPS位置情報などに、時間帯、標準地域メッシュなどの単位に加工および集計を施した統計データを提供するサービスです。お客さまにご指定いただく緯度・経度に基づき、指定区域の来訪者数を集計した統計データを提供しており、投資判断として有用なオルタナティブデータとしても活用が可能です。
「KDDI Location Data」指定区域来訪データ (オルタナティブデータ)
本協業に先立ち、ナウキャストは、KDDIの位置情報データサービス「KDDI Location Data」を用いて、ヨシコン株式会社 (本社: 静岡県静岡市、代表取締役社長: 吉田尚洋) の不動産事業における不動産開発、投資運用、情報発信を支援しています。具体的には、周辺の消費動向や人出を予測し、開発用地の最適な用途を探索することや、人出分析から売上を推測し、商業施設やそのテナントの立地動向を把握することなどに活用しています。
2021年7月1日 ナウキャスト ニュースリリース
ナウキャストとヨシコン、不動産の開発、投資運用および情報発信におけるオルタナティブデータの活用で協業
企業が保有する、クレジットカードデータ、POSデータ、位置情報データなどのビックデータをビジネスに利活用できる状態にするためのID統合、名寄せ、匿名加工化、マスタリング、クレンジングなどの前処理工程をワンストップでサポートするソリューションです。
詳細はこちらをご確認ください。