「KDDI IoTクラウド Data Market」で商用車のプローブデータを7月28日から提供開始 ～安心安全な道路交通社会の実現に向け、行政と企業のDXを支援～

2021年7月28日

KDDI株式会社

KDDIは、IoTによるさまざまなデータと多種多様なデータを掛け合わせて分析することで新たな付加価値を提供する「KDDI IoTクラウド Data Market」において、商用車のプローブデータ (注1) (以下 本データ) を2021年7月28日から提供開始します。KDDIは交通事故、渋滞などの解決を支援し、安心・安全なモビリティ社会の実現を目指しています。国や自治体、高速道路会社などの道路管理者は、本データを活用することで、限られた道路維持管理予算を適切・効率的に使用することが可能となります。

本データは、特定日の交通量調査やアンケートに基づく公的統計とは異なり、24時間365日の精微なデータです。矢崎エナジーシステム株式会社 (本社: 東京都港区、代表取締役社長: 矢﨑 航) 製のデジタルタコグラフ (注2) が記録する商用車の移動情報およびドライブレコーダーの画像解析結果を統計的に処理したデータで、道路の通行量/商用車の移動時間/走行経路や、急減速/車線逸脱/ふらつき/車間距離警報/路面標示警報の発生箇所など道路の潜在的な危険性が分かる情報に分析・加工し、個人のプライバシーを侵害しない形で提供します。

KDDIは、本データの利活用により、行政と企業のDXを支援し、安心安全な道路交通社会の実現に向け取り組んでいきます。

詳細は別紙をご参照ください。

• 別紙:「KDDI IoTクラウド Data Market」で商用車のプローブデータを7月28日から提供開始

<別紙>

■本データ (商用車のプローブデータ) について

1. 概要

商用車に搭載されるデジタルタコグラフおよびデジタルタコグラフ搭載のドライブレコーダーを通じて収集した移動情報を分析・加工し、提供します。

<商用車のプローブデータ収集イメージ>

2. 特長

• 全国約12万台 (注3) の車両に搭載されたデジタルタコグラフによるデータのため、0.5秒間隔 (注4) で速度だけでなく、ブレーキやウインカー情報なども提供することで車線変更地点や渋滞発生地点・時刻の特定など精緻な交通分析が可能になります。
• 業務で利用する稼働率の高い商用車から得られるデータであるため、地域ごとの偏りが少ないです。
• デジタルタコグラフ搭載のドライブレコーダーの画像解析結果を元に、交通事故危険指標の提供が可能です。

3. ユースケース

• (1)

  事故が起こる可能性の高い危険な道路を把握し、効率的な安全対策を実施
  交通事故危険指標を分析することで事故が起こる前に、危険な挙動が多い箇所を把握でき、効率的な対策を講じることが可能です。

• (2)

  道路の劣化情報を把握し、道路工事計画を支援
  車両の上下の揺れ具合から道路の劣化情報を分析することにより、道路の補修工事の優先箇所を割り出すことが可能です。

• (3)

  新規供用道路整備の効果分析
  新規供用道路整備の実施前後における周辺の通行量、平均速度、走行経路から新規供用道路の導入効果を分析することが可能です。

4. 提供開始日

2021年7月28日

商用車のプローブデータ

■お問い合わせ先

KDDI 法人営業担当者または法人お客さまセンターまでお問い合わせください。

<法人お客さまセンター>
0077-7007 (無料)
0120-921-919 (無料)
受付時間: 9:00～18:00 (土・日・祝日・年末年始を除く)

• 注1)

  プローブデータ: 自動車が走行した位置や車速などの情報を用いて生成された道路交通情報

• 注2)

  運行記録計のことで、交通事故削減のため車両総重量7トン以上または最大積載量4トン以上のトラックへの装着が法律で義務化されています。(2019年4月4日)

• 注3)

  データをオンラインで取得できる通信型デジタルタコグラフを搭載したトラックの台数。2021年7月28日時点。

• 注4)

  緯度経度のGPS情報は1秒間隔。

• この記事に記載された情報は、掲載日時点のものです。
  商品・サービスの料金、サービス内容・仕様、お問い合わせ先などの情報は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

• 法人のお客さま向けトピックス一覧