2021年6月11日
KDDI株式会社
KDDIは、電源開発株式会社 (本社: 東京都中央区、代表取締役社長 社長執行役員: 渡部 肇史、以下 Jパワー) からドローンのオートフライトによる風力発電機67基の自動点検 (以下 本点検) を2021年5月に受託しました。
<本点検の様子>
風力発電は、再生可能エネルギーとして拡大が期待されており、洋上風力発電の建設が急速に進んでいます。一方、100mを超えることもある風力発電機の高所での点検作業には、ロープワークなどによる高い技術が必要であり、点検効率化による作業負荷の軽減が求められています。
JパワーとKDDIは、風力発電設備の点検効率化に向け、2020年9月にドローン風力点検の実証実験を行いました (注1)。風力発電機のブレードに沿って自動撮影が可能なオートフライトソフトを搭載したドローンにより、従来の点検時間と比較し、1基当たり10分の1程度となる約20分に短縮することができました。また、従来のパイロット操作によるドローンと比較し、熟練パイロットと変わらないレベルの高い画質、適切な画角で撮影できたことで、点検の品質を保持しながら大幅な効率化を図ることが可能であることが確認できました。
実証実験の結果を受け、KDDIは全国4地域8箇所に派遣体制を構築し、2021年6月1日からJパワーの風力発電機67基分について、「スマートドローン 風力点検ソリューション」(注2) が提供するオートフライトソフトによる本点検を実施し、風力発電設備の点検効率化を推進します。
Jパワー 風力事業部 技術室 宇賀塚 学氏は、「点検の品質を保持しながら、従来手法と比較し作業時間を10分の1程度に短縮できたことが、次のステップへと弾みをつけました。また、オートフライト機能によりドローンの高度な操作技術がなくても簡単な設定でブレードを点検することができるため、迅速な点検が期待できます。」と、述べています。
ドローンは、風力、鉄塔、高所、洋上施設などさまざまな点検作業を人に代わり、安全に行われることが期待されています。KDDIは、今後もあらゆる点検作業におけるドローンの実用化、スマートドローンを活用した遠隔点検による効率化を進め、安心安全な社会を目指します。
「スマートドローン 風力点検ソリューション」の詳細は別紙をご参照ください。
高所作業であり、時間がかかるロープアクセスによる風力発電機のブレード点検を、ドローンのオートフライトによるブレード撮影、AI解析による自動スクリーニング、自動レポート作成により、安全かつ短時間で実現するソリューションです。
<自動撮影イメージ>
<AI解析結果確認画面>
<自動作成レポートイメージ>
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