2018年8月10日
KDDI株式会社 (本社: 東京都千代田区、代表取締役社長: 高橋 誠、以下 KDDI)、株式会社アラヤ (本社: 東京都港区、CEO: 金井 良太、以下 アラヤ) は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 (以下 NEDO) が推進するプロジェクト「高効率・高速処理を可能とするAIチップ・次世代コンピューティングの技術開発」の研究開発項目の1つである「革新的AIエッジコンピューティング技術の開発 (以下 本研究開発)」に対して提案を行い、採択されました。また、国立大学法人 東京大学 大学院情報理工学系研究科 國吉研究室 (以下 東京大学 國吉研究室) は、アラヤの再委託としてプロジェクトに参画します。
本研究開発は、ネットワーク圧縮による演算量削減を中心とした実装技術および自律学習機能の高度化の研究開発を推進し、リソース制約が大きい、端末 (=エッジ) 側への高度自律的学習機能の搭載を実現することを目的としています。空の自動運転実現に向けて自律制御が求められるドローンへの適用により実証・評価します。
ドローンの自律制御を実現するためには、ドローンの"目"となるカメラやセンサ情報を、ドローンの機体側で解析し、瞬時の判断に基づく飛行制御に繋げることが必要です。一方、物体識別、姿勢推定、動態追跡、地上の被覆分類など、複数の学習アルゴリズムを同時に実装することが要求され、機体のサイズや電力といったリソース制約のある中でこうした要求を実現することが大きな技術課題として挙げられます。
そのため、本研究開発において、以下4つに取り組み、5G時代におけるAIエッジコンピューティング技術基盤の確立およびドローンによる空の自動運転の実現に向けた研究開発を進めていきます。
<研究開発概要>
今後もKDDI、アラヤ、東京大学 國吉研究室は、Society 5.0を実現するための重要技術の一つであるAI分野の研究開発を進め、ドローンなどの具体的なサービスの高度化・多様化に取り組んでいきます。
<AIエッジコンピューティング技術概要>